子供が公立中高一貫校に通っています。
入学前、「公立中高一貫校の授業の進め方は独自。普通の公立中とは異なって、授業についていくのも大変」という話を聞いて少し不安もありました。
受検して入る学校で全体のレベルは高いだろうし、授業は充実してそうだけど、それゆえ大変そうな印象もあったんです。
中学生のうちに高校の範囲を習う場合も多いようです。
スムーズに授業についていけるのか心配でしたが、中2の今の時点では、問題なくこなせています。
もちろん、学校によって授業のスタイルは異なるでしょうが、一例として子供の学校の場合をまとめてみました。
公立中高一貫校の授業の進め方について
先生によって授業の進め方が大きく異なる
授業をどう進めるかは、先生によって大きく異なります。
- 教科書に沿って進める先生
- 教科書も使うけど、先生作成のプリント学習がメインの先生
- 自主学習を多めに取り入れる先生
など。
1年生の時に2年生の範囲を習ったり、高校の範囲を習ったりなども、あります。
「高校の範囲、中学生でも理解できるの?」と少し心配でしたが、そのあたりは先生が中学生でも理解しやすいように配慮して授業を進めてくれるので、問題ありませんでした。
教科書に沿って進める先生
スタンダートで馴染みやすいのは、教科書に沿って進める先生。
教科書も前から順番に進めていく、定番のやり方です。板書もきちんとしてくれるので、ノートを取っていればOK。小学校の授業スタイルと同じ感じですね。
プリント学習がメインの先生
続いて、「教科書も使うけど、先生作成のプリント学習がメインの先生」。
このスタイルの先生の場合は、プリントをしっかりこなして、授業中の先生の雑談まで含めてよーく聞いておかないと苦労します…。
子供の学校の場合は「授業中に先生が話した小ネタ」もテストに出るそうです。きちんと授業を聞いているかを確認しているんでしょうね。
副教材としてニュースやテレビ番組を録画したものを見たりすることもあるので、それもテスト範囲に出るようです。
子供の話では授業が工夫されているので、授業がとても面白いようです。
ただ、しっかり授業を受けていないと、テストには教科書に載っていること以外の内容も多めにでるので苦労するみたい。
テスト直前に焦って教科書と問題集に取り組む…だけでは対応しきれません。
自主学習を多めに取り入れる先生
そして、「自主学習を多めに取り入れる先生」。
親としては、このタイプの先生は大変そうだなぁと感じました。
授業はプリント学習がメイン。「教科書を自分で読んで、自分でこのプリントを解いてみて」という授業スタイルです。
ぼーっと授業を聞いている(ようで、聞いていない)生徒対策としてなのでしょうか?
自ら教科書をしっかり読み込まないとプリントがうめられないため、主体的に授業を受ける必要があります。
先生はあまり教えてくれず、質問を投げかけてくるスタイルらしいです。
子供に「授業、それで分かるの?」と質問してみたら「プリントを解こうとすると、教科書もしっかり読まないとだめだし、色々考えないと解けないから、この先生の授業の進め方はけっこう好きだな。」という答え。
意外な答えが返ってきて、少し驚きました。
子供の話ででは、先生が時折「それじゃ、こういう場合はどうだと思う?」という質問をしてくるそうなのですが、その切り口が面白くて「なるほど!」と思うことが多いとか。
私が学生の頃は「教科書をもとに板書で説明」というスタイルが主流だったので、それが良いと思い込んでたのですが「自分で教科書を読んで問題を解かせるスタイル」も、なかなか良さそうですね。
自ら考える力が伸びそうです。
ただ、まじめに取り組んでいない子は、どんどん分からない範囲が増えてしまうので大変そうです…。
中学生のうちに高校の範囲を習うことについて
入学前「公立中高一貫校の授業は、学校独自の進め方のため授業が難しいのでは?」と不安もありました。
中学のうちに高校の範囲を習ったりする場合も多いようなので。
子供の中学校の場合も、中1の時点で高校の範囲を習う場合もありました。私が中学時代には習わなかったようなことを詳しく知っていて、話していて驚きました。
子供に「難しくないの?」と質問してみると、「別に難しくないよ。分かりやすい。」との答え。
中学校の内容で高校の学習範囲にもつながるものは一緒に教えてくれることで、より理解がしやすかったり、興味が深まる場合も多いようです。
必ずしも、高校生の範囲だから難しいわけでは無いんですね。6年間の授業の中で、うまくバランスを取ってくれいるんだな…と感じました。
以上、公立中高一貫校の授業の進め方について、中2の子供から聞いた話をもとに書いてみました。