ついに、「やちむんの里」へ行ってきました。
ガイドブックを見ても、どんな感じの場所なのかイマイチつかめず…。数百円の安いやちむんが欲しいけど価格帯が分からないし、工房がたくさんあるらしいけど気軽に観光できるのかも謎でした。
実際に行ってみて、
- やちむんの種類はべらぼうに多い
- 安いやちむんは200円からあった(1000円も出せば、選択肢はかなり増える)
- 自然の中にある工房巡りは、心地よい時間
と、最高の場所でした。
ガイドブックだと、下のような画像がよく掲載されていてイマイチ雰囲気が分からなかったけど、自然の中に工房が点在していて、沖縄らしい雰囲気たっぷりなのも素敵。
食器に興味がない方にとっても雰囲気が良いので楽しめるし、食器好きの方にとっては一日あっても時間が足りない場所だと思います。もうね、すごく種類が豊富なの!
この記事には、
- やちむんの里はどんなところか
- やちむんの里の観光に必要な時間
- 安いやちむんの探し方
- 3つの工房(お店)の詳細レビュー
についてまとめています。
やちむんの里へ行ってきました
やちむんの里とは
読谷村にある「やちむんの里」には工房が19あります。広い敷地に工房が点在しているので、観光案内所や受付があるわけではありません。駐車場に車を停めたら、自由にお店・工房を見て回るスタイル。
工房の営業時間や定休日は工房によって異なるので、事前にチェックしましょう。
アクセス
住所:〒904-0301 沖縄県中頭郡読谷村座喜味2653-1番地
料金
やちむんの里の観光は無料です。
駐車場
やちむんの里には無料の駐車場があります。
駐車場は工房ごとに用意されているわけではなく、共同の無料駐車場が設けられています。
トイレ
やちむんの里の駐車場の一角に、公衆トイレがあります。
やちむんの里には19の工房があり点在していて、けっこう広いです。点在する工房を徒歩で見て回ることになるのですが、トイレはやちむんの里の端っこの方にあります。
観光途中にトイレまで戻るのは大変ですので、心配な方は事前に済ませておいた方が安心です。ちなみにトイレは清潔感があってキレイでした。
やちむんの里の滞在時間
やちむんの里の回り方
「いつか行ってみたいな…」と思っていた「やちむんの里」。実際に訪れた「やちむんの里」はのんびり&ゆったりとした空気が流れている場所でした。
やちむんの里には19の工房が点在しており、まさしく「里」という言葉がぴったりだと思いました。
私は時間がなかったので全部は回りきれませんでした。時間がないなら1~2店だけ見ればいいし、時間があるなら全部見るのもいいです。沖縄の自然を感じながらの工房・お店回りは気持ちよいので、お散歩気分で巡るのも楽しいです。
じっくり吟味するなら半日は必要
やちむんの里には受付や案内所があるわけではありませんし、特に決まった観光ルートがあるわけではありません。駐車場に車を停めたら自由に工房やお店を回ります。
やちむんのデザインは工房によって異なるため、あちらを見て、こちらを見て…と比較しながら回るとあっという間に時間がたってしまいました。
全部見るなら、半日は必要です。
たくさんのブログやサイトで「やちむんの里」の工房・お店の様子を知ることができます。気の向くままにゆっくり観光するのも楽しいですが、旅行中は時間に限りがありますよね。
効率的に回るためには、事前に「絶対に行きたい工房・お店」を調べておくのがおすすめです。
雰囲気を味わうなら1時間で十分
私は1時間ほどでサクッと数店回りました。
食器を見るのが好きなので本当はゆっくりしたかったのですが、子供が飽きてしまわないように短時間で回りました。
1時間でも4~5店見れました。
やちむんの里では、店内に限らず店前のオープンスペースにやちむんが並べられていることも。沖縄の暖かい気候の中で、自然を感じながら陶器を見るのは非日常感があって楽しいです。
店舗によっては、お店の中はやちむんが所狭しと並べられているので、かなり気を付けないと、やちむんを倒してしまいそうなお店も。宝物を探す雰囲気満載で楽しいのですが、子連れだとヒヤヒヤするかもしれません。
やちむんの値段はいくら?
安い!200円のやちむんを見つけました!
やちむんの値段はモノによって様々で、価格にだいぶ幅がありました。私が見た中で、一番安いものは200円。こちらはセール品です。高いものは1万円以上でした。
1000円前後の手ごろな値段のやちむんも、たくさん。2000円くらい出せるなら、かなり買える種類も多くなります。
私は安いものに絞って探して、購入。具体的には、
- 小皿2枚(各200円)
- ミルクピッチャー(400円)
を買いました。
こちらは各200円で購入した小皿。セール品です。もとの値段は800円でした。
ミルクピッチャーは定価が400円。セール品ではないのに、400円で買えるとは。手ごろですよね。それゆえ、買っているお客さんも多かったです。
2000円~3000円の価格帯では一般的に良く見る「素敵なやちむん」がたくさん見つかりました。
安いやちむんの探し方・購入の仕方
じっくり探せば、数百円のやちむんもある
やちむんの里は、かなり種類が豊富です。空港や宿泊先のホテルでも価格をチェックしましたが、一番安かったのは、やちむんの里です。
ただ、安いやちむん(500円以内で買えるようなもの)が種類豊富かというと、そんなに種類は多くなかったです。探せば、見つかる…という感じでした。
上記で紹介した200円の皿や400円のミルクピッチャーなどは、かなりお得な感じ。
やちむんの里は、安いものから高いものまで種類豊富だし、セール品やアウトレット品などもあるので、運がよければかなり安いものも見つかります。よって、ホテルなどよりは安いものを見つけやすいのは確かです。
ホテル日航アリビラの売店が意外と安かった
ちなみに、私はホテル日航アリビラに宿泊したのですが、アリビラの売店で扱っているやちむんが意外と安かったです。
ホテル日航アリビラの売店では
- 箸置き:400円
- お茶碗:800円
- 平皿:1000円~
が販売されていました。
そして、お茶碗(800円)を自分用に購入。
ホテルの売店は高いと勝手に思い込んでいたので、びっくり。ただ、その後、別なホテルにも何度か宿泊して売店でやちむんの値段をチェックしましたが、そんなに安くもなく。
偶然、アリビラは他より安いやちむんが多かったみたいです。(※私が宿泊した際の情報なので、変更の可能性はあります)
▽ホテル日航アリビラの宿泊記
アウトレット品は店前に陳列されていることが多い
セール品やアウトレット品も多く見つかりました。安い商品は店内よりも、お店の外の目立つ部分に陳列されていることが多かったです。
こちらは200円で購入した小皿です。
やちむんは手作りなので、一つ一つ絵付けや形も微妙に異なります。アウトレット品でも自分好みのものが見つかれば、お得ですよね。
また、我が家は子育て世代で食器を割ってしまうリスクも高いため、高いやちむんを日常的に使うのは心配で…。手ごろな値段のものを探していたので、数百円で買えるものばかり購入しました。
やちむんの里の工房の詳細レビュー
やちむんの里には、たくさんの工房があります。今回、見学した工房の詳細レビューです。
【うつわ家】カラフルなデザインが多い
やちむんの里の駐車場に車を停めて、いざ工房めぐりへ。まず向かったのは駐車場近くのお店「うつわ家」です。駐車場を出て少し進むと右手の方にあります。
口コミでは、うつわ家は、若い人に人気のカラフルなデザインの器が多いとあったので、絶対に行ってみたかったのです。
お店の外側にも、たくさんの、やちむんが並んでいました。
肩ひじはらないディスプレイが素敵~。お店の外に並んでいるものは小物が中心でした。お値段も店内よりぐっと安いものが多かったです。
店内の撮影は控えましたが、店内にも、鮮やかなデザインのやちむんがたくさん並んでいました。
うつわ家さんは2000円~3000円のものが多かったです。
私の場合、やちむんの里で初めて訪れたお店が、うつわ家さん。やちむんの相場が分からなかったので、安いのか高いのか判断できませんでした。そのため、この時点でお買い物はしませんでした。
その後、他の工房も回って分かったのですが、うつわ家さんで扱っているやちむんは標準的なお値段のものが多いです。単色より多彩な色使いの陶器が好きな方におすすめのお店です。
【陶芸工房ふじ】人間国宝のお店
うつわ家の次に訪れたのは「陶芸工房ふじ」。うつわ家さんから、歩いて1分ほどの場所にあります。
私たちが観光した日は、どこかのVIPが訪れていたようで黒ずくめの車数台とSPらしき方がたくさん(汗)厳重な雰囲気に緊張しつつも、店内へ向かいました。
店前にはテントが張られており、たくさんのやちむんが陳列されていました。
「陶芸工房ふじ」には、沖縄の海を思わせるきれいなブルーのやちむんが多かったです。お料理をのせたら映えそうですね。この後、他のお店ではあまりブルー系のやちむんを見つけられなかったので、ブルー系が欲しいなら、陶芸工房ふじで買うのがいいかも。
特徴的だったのは、ウミガメがデザインされた器。渋い色合いですが、描かれているのはハイビスカスやウミガメでかわいい。沖縄らしい一枚です。
私は散々迷って「予算オーバーだなぁ」と思い、買わずじまい…。でも、今となっては「買えば良かったなぁ」と後悔しています。かわいいデザインだけど、茶系ベースの色合いで落ち着きもあって、すごく良かったです。
他のお店も何店舗か見て回りましたが、こちらのお店で見たような「渋めだけど可愛い」デザインが見つからず。気に入ったものが見つかったときは、次回はすぐに買おうと思いました。旅先で出会うものは、次にいつ会えるか分からないですしね。
こちらの赤いデザインは華やかですね。琉球を思わせるデザイン。
結局、このお店で買ったのは小皿2枚。セールで1枚200円になっていたものを購入。柄違いで選びました。
「子供が割ったらどうしよう」と考えてしまい、他のお皿の購入には踏み切れなかったのが悔やまれます。その後、このお店で見たようなお皿は見つからなかったので買えば良かったなぁ…と後悔しています。
お気に入りの器を見つけたら思い切りも大切ですね。
【北窯】たくさんの作家の器を扱うお店
北窯は色々な作家さんの作品を扱うお店です。
北窯の店外にステキなおもてなしを発見。もうね、お店に入る前から「ここでは、ステキなやちむんに出会える気がする!」と気分が高まりました。
北窯はやちむんの里にあるお店の中でも大きめの店舗。どこに行くか迷ったら、最初にこちらに行ってみるのもおすすめ。
私は北窯でミルクピッチャー(400円)をっ購入。やちむんは手作りなので、同じ種類でも微妙に形や柄の入り方が違います。ハートみたいな柄がさりげなく入っていて、かわいい。
会計時にお店の方が教えてくださったのですが、ミルクポットは双子の兄弟の作家さんが作ったものだそうで、作家さんのリーフレットもいただけました。
【閉店】読谷村共同販売センター
▽以下の文章は旅行当時の記録です。参考までに残しておきます。
やちむんの里からは少し離れた場所に(車で5分ほど)、読谷村共同販売センターがあります。
ウキウキしながら店舗に入ろうとすると…定休日でした。
たくさんの作家さんの作品が見れると思っていただけに、すごく残念でした。とりあえず記念撮影だけしておきました。
やちむんの里で、うつわ作り体験はできるのか?
私が調べた限りでは、やちむんの里では体験は行っていません。体験をしたい場合は、他の工房を探しましょう。
体験で作ったお茶碗は、後日、宅配便で送ってもらえます。
こちらは、子供が作ったお茶碗。想像以上に素敵なやちむんに仕上がりました!
やちむん作り体験は、レジャーの大手予約サイトアソビュー! が便利でした。
WEB上から簡単に予約できるし、割引プランもあるのでお得。たくさんの工房が、まとめて検索できます。
▽詳細レビュー
やちむんの取り扱いが多い食器屋さん(ネットショップ)
やちむんの里での食器探しは楽しいですが、持ち帰るのは重いし、割れないか心配ですよね…。また、我が家のように子連れだとお店回りが心配だったり。
私は食器を見るのが好きなので、よくネットでチェックしているのですが、おすすめなのは「大人の焼き物オンラインショップ」。
やちむん専門店ではなく、波佐見焼なども扱っているお店です。おしゃれな器が、わりと手ごろな値段なので、見るだけでも楽しいですよ。
やちむんの手入れ方法
やちむんを使い始める前には、目止めという作業が必要。目止めをすることで、シミなどを防いでキレイな状態で長く使えるようになります。
また、普段のお手入れでも、少し気を付けることがあるので、まとめました。
【初めて使うときにすること】目止め
まず、初めてやちむんを使うときは「目止め」という作業が必要です。
やちむんなどの陶器類は、目では見えないような小さな穴や隙間が沢山あります。その隙間を、あらかじめ埋めておくことで、シミや汚れ臭いを防ぐことができます。
目止めの方法は、お米のとぎ汁や小麦粉を混ぜたお水に、やちむんを入れて煮るだけです。
注意したいのは、器はお水からいれること。熱い状態で入れると、割れてしまうこともあるそうです。
お水から入れて、沸騰したら弱火にして、10分ほどクツクツ煮れば完了です。こちらは、沸騰してきたときの様子。
やちむんがすっぽり入る大きな鍋として、私は深さのあるフライパンを使いました。
やちむんを重ねていれる場合は(平皿など)、お互いがぶつかり合って傷つくのを防ぐため、布巾も一緒に煮てガードすると良いです。また、鍋底にぶつかるのを防ぐために、やちむんとやちむんの間だけではなく、なべ底にも布巾を敷くといいです。
沸騰後10分たったら、火をとめて、そのまま放置します。自然に冷めるまで待ちましょう。その後は、食器用洗剤で洗ってよく乾かせば完了です。
【普段のお手入れ 】長く使うために注意したいこと3点
目止めは最初のみすれば大丈夫。でも普段の使い方次第で、やちむんを長持ちさせることができます。
普段は
- 軽く水に浸して(お水をさっとかけて)から、布巾で拭いて使う
- 使用後は長く水に浸さず、早めに洗う
- 洗った後はしっかり乾燥させる
に気を付ければ大丈夫。
特に、やちむんの底の部分などは、しっかり乾燥させるようにしましょう。この一手間でシミやカビの発生を抑えることができるので、きれいな状態で長く使えます。
私は食器棚に箸を一本置いて、その上にやちむんを置いています。それにより、底に少し隙間ができるので、しっかり乾燥させることができます。
さいごに
初めて行った「やちむんの里」は、のんびりした雰囲気がとても心地よい場所でした。陶器が好きな方はもちろん、モノづくりの雰囲気を楽しみたい方にもおすすめの場所です。
たくさんのステキなやちむんに出会えて楽しかったです。
以上、やちむんの里へ行った感想でした。
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