ついに憧れの、やちむんの里へ行ってきました。沖縄へ行くたび「いつも行きたい!」と思いつつ、子連れにはハードルが高い気がして、行けなかったやちむんの里。
豊かな自然に囲まれた工房に、たくさんの陶器。あの空間にいるだけで、とても癒される、思った以上にすてきな場所でした。
この記事には、
- やちむんの里へ行った感想
- やちむんの里の観光に必要な時間
- 安いやちむんの探し方
- 3つの工房(お店)の詳細レビュー
について記録しています。
やちむんの里へ行ってきました
大好きな陶器を探す旅は至福の時間でした
「いつか行ってみたいな…」と思っていた、やちむんの里。
実際に訪れた、やちむんの里はのんびり&ゆったりした空気が流れていました。沖縄の自然を感じながらの工房・お店回りは至福の時間でした。
でも私、とんでもない勘違いをしていました(汗)あるブロガーさんが「やちむんのこと、ずっとやむちんだと思っていた…」という話を書いていて。
それを見て、私もずっと勘違いしていたことに気づきました。思い込みってやつは困りますね…。
夫も時々「やむちん」って言っているし、意外と間違っている人って多いのかな??

現地で「やむちん」と言う前に気づいて良かった…。
やちむんの里のトイレ情報
やちむんの里の公衆トイレは駐車場にあります。
個別のお店や工房でお借りするのは難しいと思います。
やちむんの里の滞在時間
ゆっくり楽しみたいなら半日は必要
やちむんの里には、たくさんの工房があります。
駐車場に車を停めたら、あとは自由に工房やお店を周るスタイル。特に決まった観光ルートがあるわけではありません。
工房によって取り扱っているやちむんのテイストが異なりました。あちらを見て、こちらを見て…と比較しながら楽しむと、あっという間に時間がたってしまいます。

ゆっくり見て回りたいなら半日は必要です。
サクっと雰囲気を味わうなら1時間
私たちは子連れなので、1時間くらいでサクッと数店回りました。
私は食器が大好きなので本当はたくさんの工房を周ってじっくり見比べたいのですが、あまり長いと子供が飽きてしまうのでささっと観光。

1時間でも4~5店回ることができました。
やちむんの里では、店内に限らず、店前のオープンスペースに、やちむんが並べられていることも。また、お店の中には、所狭しとやちむんんが陳列されていおり見ごたえがありました。

やちむんの里
外に展示してあるものの方が、ゆとりを持って陳列されているので、子連れでも安心して観光できました。(店舗によっては、お店の中はやちむんがびっしり。子連れだとヒヤヒヤするかもしれません。)
やちむんの値段
数百円~高いものまで色々。1000円以下もたくさん!
やちむんの値段はモノによって様々で価格に幅があります。
安いものは200円(セール品)から見つけました。また高いものは1万円以上のものも。
手ごろな1000円前後のやちむんも、たくさん見かけました。
実際に訪れる前は「やちむんは手作りだし、高いんだろうな…」と思っていましたが、思ったより安いものも多くかったように思います。
ちなみに私がやちむんの里で買ったのは
- 小皿3枚(各200円)
- ミルクピッチャー(400円)
です。
小皿はセール品でもともとの値段は800円だったようです。運よくセール品を見つけることができて、お安く買えました。
また、好みにもよりますが、少し目を引くステキなデザインのものは、2000~3000円くらいでした。

安いやちむんの探し方・購入の仕方
やちむんの里だから、安いというわけではない
「やちむんの里に行けば、空港やホテルの売店より安く買えるのかな?」と思っていました。
やちむんの里に、野菜の直売所のようなイメージを持っていました。
でも、やちむんの里だからと言って、特別安いわけではありませんでした。
ただ、種類は圧倒的に多いし、特売品やセール品も売っていたので、他の場所よりは安いものが見つけやすいと思います。
意外とホテルの売店も安い(ホテル日航アリビラ宿泊)
私はホテル日航アリビラに宿泊したのですが、ホテルの売店で扱っているやちむんが意外と安くて驚きました。
ホテル日航アリビラの売店では
- 箸置き:400円
- おちゃわん:800円
- 平皿:1000円~
で取り扱いがありました。
ちなみに、おちゃわん(800円)が素敵だったので自分用のお土産として購入しました。
▽ホテル日航アリビラに泊まった感想
安いものを探すなら店前の商品をチェック
セール品は、お店の外に陳列されていることが多かったです。

私は200円の小皿をゲットしました
また、B級品ということで安く売っているものもありました。
やちむんは手作りなので、一つ一つ絵付けや形も微妙に異なります。B級品でも自分で納得できるものを見つけることができれば、だいぶお安く買えますよ。
やちむんの里で工房・ショップ巡り
「うつわ家」は若い人に人気のお店
やちむんの里の駐車場に車を停めて、工房めぐりへ。
まず向かったのは駐車場近くのお店「うつわ屋」さんです。(駐車場を出て右手の方にあります。)
うつわ家は、若い人に人気のカラフルなデザインの器が多いと口コミにあったので、絶対に行ってみたいと思っていたお店の一つです。

うつわ家
お店の外側にも、たくさんの、やちむんが並んでいました。
肩ひじはらないディスプレイが素敵だなぁ。お店の外に並んでいるものは、小物が中心でした。お値段も店内よりぐっと安かったです。

うつわ家
店内の撮影は控えましたが、店内にも、鮮やかなデザインのやちむんがたくさん並んでいました。
ところ狭しと並べられた器を見るのは、本当に楽しい~!和食にも洋食にも合いそうなデザインのやちむんが、たくさんありましたよ♪

うつわ屋さんで扱っているお皿は、1枚2000円~3000円くらいのものが多かったです。
やちむんの里で初めて訪れたお店が、うつわ屋さんだったので、やちむんの相場が分からず結局お買物はせず…。
その後、数軒回りましたが、うつわ屋さんは標準的なお値段だと感じました。単色より多彩な色使いの食器を探す方に、おすすめのお店です。
「陶芸工房ふじ」は人間国宝のお店
うつわ屋の次に訪れたのは「陶芸工房ふじ」。
うつわ家から、歩いてすぐのところにあります。
私たちが行った日は、どこかのVIPが訪れていたようで黒ずくめの車数台とSPのような方がたくさん。厳重な雰囲気に緊張しつつも、いざ店内へ。

陶芸工房ふじ
お店の外側にもテントが張られており、たくさんのやちむんが並べられていました。
こちらのお店は、沖縄の海を思わせるきれいなブルーのやちむんがたくさんありました。お料理が映えそうですね。

陶芸工房ふじ
特徴的だったのは、ウミガメがデザインされた器。
渋い色合いなんだけど、描かれているのはハイビスカスやウミガメ。沖縄らしさが感じられて、とても素敵でした。

ウミガメのデザインがかわいい
散々迷って「予算オーバーだなぁ」と思い、買わずじまい。
でも、今となっては「買えば良かったなぁ」と後悔しています。かわいいデザインだけど、茶系ベースの色合いで落ち着きもあって、すごくいい!
他のお店も何店舗か見て回りましたが、こちらのお店で「渋めだけど可愛い」デザインは見つからなくて…器も出会いですねぇ。

鮮やかな赤がステキ
こちらの赤いデザインのも華やか。琉球を思わせるデザインですよね。このお店は私の趣味にぴったりの器がたくさんありました。またぜひとも行きたいです!
結局、このお店で買ったのは小皿2枚。セールで1枚200円のもの。
「子供が割ったらどうしよう」と考えてしまい、思い切れなかったのが悔やまれます。その後、こういったデザインのお皿は見つけられなかったから、ウミガメさんのお皿と、赤い鮮やかなお皿買えば良かったなぁ…と思っています。

お気に入りの器が見つかったら、思い切りも大切ですね。
「北窯」はたくさんの作家の器を扱うお店
北窯は色々な作家さんの作品を扱うお店です。

北窯
北窯の店外には、ステキなおもてなしを発見。もうね、お店に入る前から「ここでは、ステキなやちむんに出会える気がする!」って気分が高まりました。

北窯のおもてなしが素敵!
いざ店内へ。北窯は他のお店より少し大きめ。たくさんの種類のやちむんが所狭しと並べられていました。

北窯
北窯では、ミルクポットを購入。お値段は400円とお手頃価格でした。
やちむんは手作りなので、同じ種類でも、微妙に形や柄の入り方が違います。ハートの形みたいな柄がさりげなく入っていて、かわいいミルクポットでした。
ちなみに、お店の方のお話によると、ミルクポットは双子の兄弟の作家さんが作ったものだそうです。お会計のときに、お店の方が丁寧に教えてくれて、作家さんのリーフレットもくださいました。
作家さんのことを知れると、ますます器への愛着が増しますよね。
読谷村共同販売センター
やちむんの里からは少し離れた場所に(車で5分くらい)、読谷村共同販売センターがあります。
こちらにも、たくさんの作家さんの器が集まっています。まとめて比較・購入できるのでおすすめ。
ウキウキしながら店舗に入ろうとすると…

読谷村共同販売センター
…定休日でした。
読谷村共同販売センター定休日は、木曜日です。
いろんな作家さんの作品が見れると思っていただけに、すごく残念…!
とりあえず記念撮影だけしておきました。次回沖縄へ行ったら、また行ってみよう。
【補足】やちむんが買える通販ショップ「大人の焼き物」
やちむんの里での食器探しは楽しいですが、持ち帰るのは重いし、ちょっと大変だったりもします。また、我が家のように子連れだとお店回りが心配なこともありますよね。
ゆっくりやちむんを検討したい場合におすすめなのが「大人の焼き物オンラインショップ」。
おしゃれな和食器を取り扱うショップで、やちむん専門店ではありませんが、やちむんの取り扱いは多いです。
やちむんは1300円くらいから取り扱っており種類も多いです。とにかくおしゃれな器がたくさんあって、見ているだけで楽しい…!
写真がたくさん掲載されていて、探しやすいですよ。
やちむんのお手入れ方法
やちむんを使い始める前には、長く使えるようにするためにお手入れが必要です。
初めて使うとき、普段使ったときの、それぞれのお手入れ方法についてまとめておきます。
【初めて使うときにすること】目止め
まず、初めてやちむんを使うときは「目止め」という作業が必要です。
やちむんなどの陶器類は、目では見えないような小さな穴や隙間が沢山あります。その隙間を、あらかじめ埋めておくことで、シミや汚れ臭いを防ぐことができます。
目止めの方法は、お米のとぎ汁や小麦粉を混ぜたお水に、やちむんを入れて煮るだけです。
注意したいのは、器はお水からいれること。熱い状態で入れると、割れてしまうこともあるそうです。

必ず冷たい状態から火にかけます
お水から入れて、沸騰したら弱火にして、10分ほどクツクツ煮れば完了です。こちらは、沸騰してきたときの様子。

沸騰したら弱火で10分
やちむんがすっぽり入る大きな鍋として、私は深さのあるフライパンを使いました。
やちむんを重ねていれる場合は(平皿など)、お互いがぶつかり合って傷つくのを防ぐため、布巾も一緒に煮てガードすると良いです。また、鍋底にぶつかるのを防ぐために、やちむんとやちむんの間だけではなく、なべ底にも布巾を敷くといいです。

沸騰後10分たったら、火をとめて、そのまま放置します。自然に冷めるまで待ちましょう。その後は、食器用洗剤で洗ってよく乾かせば完了です。
【普段のお手入れ 】長く使うために注意したいこと3点
目止めは最初のみすれば大丈夫。でも普段の使い方次第で、やちむんを長持ちさせることができます。
普段は
- 軽く水に浸して(お水をさっとかけて)から、布巾で拭いて使う
- 使用後は長く水に浸さず、早めに洗う
- 洗った後はしっかり乾燥させる
に気を付ければ大丈夫です。
特に、やちむんの底の部分などは、しっかり乾燥させるようにしましょう。
この一手間でシミやカビの発生を抑えることができるので、きれいな状態で長く使えます。
さいごに
初めて行った「やちむんの里」は、のんびりした雰囲気がとても心地よい場所でした。
陶器が好きな方はもちろん、モノづくりの雰囲気を楽しみたい方にもおすすめの場所です。

子連れにはハードルが高い感じがしましたが、たくさんのステキなやちむんに出会えて楽しかったです。
以上、やちむんの里へ子連れで行った感想でした。
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