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【イタリア旅行記】実体験から学ぶ食中毒対策と飲料水・水道水事情

トレビの泉 イタリア
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今年、家族でイタリア旅行へ行ってきました。実は、私はイタリア旅行は3回目。なんと今回は、旅の終盤で、食中毒と思われる体調不良を経験してしまいました。

この記事では、私が現地で経験した体調不良への対処や薬局でのやり取り、現地の食事事情、イタリアのリアルな「水事情」やお水の賢い買い方について、主婦の視点からまとめました。

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ホテルの朝食で体調不良(食中毒)に…現地での経験と対処法

旅行中、それは突然やってきました。激しい腹痛と吐き気に襲われ、せっかくの観光どころではなくなってしまったのです。

同じツアー客の大半が発症!衛生面での推測

なんと同じツアーに参加していた方の大半が、同日中にどんどんと体調を崩し始めたのです。しかも、みんな食中毒と思われる同じ症状で……。

原因は宿泊していたホテルの朝食だったのではないかと推測しています。(体調を崩した全員に共通していた食事がホテルの朝食でした。ランチや夕食は各自とる旅程だったためです。)

イタリアを旅していて感じたのですが、日本に比べると、全体的に「ちょっと衛生的ではないかも……」と感じる場面が少なくありませんでした。イタリアはトイレが汚いことでも有名ですしね。弱った体のときはなおさら衛生面が気になりました。

家族内での時間差発症と帰国までの道のり

コロッセオ
コロッセオの内部も見学しました

つらい体験でしたが、この体調不良が始まったのが旅行の最後の2日間(ローマ観光)と、そこからの帰国フライトにかけてだったのは、ある意味「不幸中の幸い」でした。

「旅行の前半に発症して、楽しみにしていた観光がすべて台無しになるよりは、最後の最後でまだマシだった」と、今では前向きに捉えています。

ただ、この体調不良は家族の中で一斉にではなく「時間差」で襲ってきました。夫と長男はローマに入った1日目から具合が悪くなり、私は少し遅れてローマ2日目の早朝から発症したのです。

私は幸いにも比較的軽症だったため、そのまま頑張ってローマ2日目の観光へ出かけました。しかし、家族それぞれが万全ではない中での観光と、乗り継ぎも含めて日本に着くまで実質2日間かかる帰国フライトの道のりは、なかなか大変なものとなりました。

薬局での経口補水液の探し方

お腹を壊して何も食べられない状態が続きました。日本ならすぐに「OS-1(経口補水液)」を飲んで耐えるところですが、ここはイタリア。

脱水症状を防ぐために、まずは近くのスーパーへ行きました。事前にネットで「イタリア 経口補水液」と検索し、出てきた現地の補水液の商品名を紙にメモして店員さんに見せながら、かたことの英語で質問しました。

しかし、スーパーの店員さんから「スーパーではなく薬局(Farmacia)でないと買えないよ」と教えてもらったのです。

薬局でのやり取りと粉末スティックの購入

観光途中になんとか薬局を見つけたので入店。薬剤師さんに、ネットで検索して出てきた商品名のメモを見せました。でも、ここで少し勘違いが起こります。

最初に薬剤師さんから勧められたのは、便秘薬(酸化マグネシウムのようなもの)だったのです。

文字だけではこちらの意図がうまく伝わらなかったようでした。 そこで私は、下手な英語ながらも「腹痛だけではなく、吐き気(Nausea)もあって……」と、私だけではなく家族3人が同様の症状であることを伝えました。多分、私は軽傷だったので、見た目的には元気に見えたんだと思います。

すると薬局の方もすぐに理解してくれて、無事にOS-1のような水分補給の商品を選んでくれました。ちなみに、観光地の薬局やお店、レストランでは、ほぼ英語が通じました。

イタリアには粉末スティックタイプの経口補水液がある

無事に購入できたイタリア版のOS-1は、液体ではなく「粉末スティック」のタイプでした。液体タイプのものは、私が利用した薬局にはありませんでした。

粉末スティックタイプのものは、ペットボトルの水に入れて、自分でシャカシャカ振って作る仕様です。

早く飲みたかったのですが、あいにく当日は大雨。なんと、タイミングによってはヒョウが降るほど。購入後に雨の降る外でペットボトルを広げて作るのはとても大変でした。困っていると、薬局の方が親切にも「店内で作っていいよ」と許可をくれたのです。

お言葉に甘えて、その場でお水に粉末を入れ、シャカシャカと振って即席の経口補水液を作らせてもらいました。薬局の方の温かい優しさが心に染みた瞬間でした。

この手作り補水液のおかげで、食事がとれないながらも、ローマ観光をなんとかこなすことができました。

イタリアの食事事情と機内食での家族それぞれの対応

体調を崩して痛感したのが、食文化の違いです。 日本なら胃腸炎のときは「おかゆ」や「うどん」といった回復食を用意できますが、イタリアには当然そんなものはありません。

メニューを開いても、チーズたっぷりのパスタやピザなど、弱った胃腸の体には重くてきついものばかりです。

そんななか、ローマ観光から日本へ向かう帰国フライト(実質2日間の長旅)にかけての家族それぞれの体調は以下のようで、人によって症状がだいぶ違いました。

  • 夫(ローマ1日目発症 ➔ 後半に一度回復して油断)
    夫はローマ1日目から発症したため、ローマ観光の後半(2日目)にはある程度体調が回復していました。そこで、家族のなかで唯一無事だった次男にせめて美味しい食事をとらせてあげたいと、事前に調べていたローマの有名レストランに入ったのです。 そこで次男用に頼んだ、ローマ名物のカルボナーラやアマトリチャーナを「少しだけ……」ともらって食べた夫。
    その時は美味しく食べたのですが、その後、帰りのフライトなどでまた体調が悪化することに……。「胃腸炎のあとは、焦らず徐々に食べ物に体を慣らしていかなければダメだな」と、身をもって痛感させられました。
  • 私(ローマ2日目早朝発症・症状は軽め)
    私はローマ2日目の早朝からの発症でした。しかし幸いにも症状が比較的軽かったため、そのまま頑張ってローマ2日目の観光に行き、有名レストランでパスタを少し味見させてもらってもその時は大丈夫でした。
    その後、日本までの実質2日間に及ぶ飛行機の移動(ターキッシュエアラインズ)では、油断せず、現地で買った経口補水液と、機内食で出されたプレーンな小さな丸パンでなんとかフライトを乗り切ることにしました。
  • 長男(ローマ1日目発症・中学生・症状中程度)
    中学生の長男もレストランでパスタを少し味見しましたが、飛行機に乗ってからも思わしくない体調が続いていました。ほとんど食事をとってないのと、旅の疲れも出ていたからだと思います。
    帰りの便はオーバーブッキングで大混雑しており、家族で隣同士の席に座れませんでした。離れた席から何度も様子を見に行き、水を届けたりとハラハラしましたが、幸いにも長男の隣の席の日本人女性がとても親切に気遣ってくださり、本当に救われました。
    長男はフライトの大半を寝て過ごし、日本での胃腸炎の経験から機内食の丸パンすら食べずにじっと耐えていました。意思疎通ができる年齢だったためまだ安心でしたが、これがもし小さな子どもだったらと思うと、親としては本当に心配だっただろうなと感じます。
  • 次男(発症せず)
    次男は運よく体調を崩さずに済みました。実は前日の車酔いが残っていて体調がいまいちだったため、原因とみられるホテルの朝食をほとんど食べなかったのです。 それが良い結果となり、食中毒を回避することができました。おかげで、事前にリサーチしていた有名レストランで本場の美味しいパスタ(アマトリチャーナとカルボナーラ)を食べさせてあげることができました。
ローマのアマトリチャーナとカルボナーラ
アマトリチャーナ(手前)とカルボナーラ(奥)

イタリアのリストランテでは一人1品注文するのが暗黙のルールです。
家族4人中3人は、まともに食事がとれないため、ランチやディナー時のピーク時間外を狙って入店。パスタ2品とデザート2品(軽めのもの)を注文して、ほぼ次男が食べました。

次回の海外旅行には絶対持参すると決めた必須アイテム

今回の現地での大変な経験を経て、「次の海外旅行には絶対に日本から準備して持参しよう」と心に誓ったアイテムが2つあります。

1つ目は、日本でお馴染みのOS-1(オーエスワン)パウダー(粉末)タイプです。 現地でOS-1のようなものをフラフラの状態で探し回るのは本当に大変でした。

この粉末タイプなら、500mlの水に溶かして飲む仕様なので、旅先でペットボトルのお水さえ用意すれば、すぐに経口補水液を作ることができます。何より軽くて荷物にならないため、飛行機への持ち込みやスーツケースの隙間にもぴったりです。

2つ目は、整腸剤のミヤリサン錠(強ミヤリサン)です。

今回の旅でも一応持参はしていたのですが、普段から愛用している自分自身の分しか用意していませんでした。しかし海外での胃腸トラブルは、いつ誰の身に起こるか分かりません。次回の旅行からは、お守り代わりに家族全員分の十分な量を持って行こうと思いました。

小児科でも処方されているミヤBMの市販品バージョンなので安心感があります。

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イタリアの飲料水事情と我が家のリアルな感想

体調不良という経験をした一方で、イタリアの「水」そのものについては、事前のイメージがガラリと変わる嬉しい発見がありました。

硬水に対する事前のイメージと実際の飲みやすさ

ガイドブックなどでは「イタリアの水は硬水だからお腹を壊しやすい」とよく書かれていますよね。 久々のイタリア旅行(約18年ぶり)だったこともあり、私は「硬水」と聞くと、日本でも有名なあの独特な重みがある「コントレックス」のような、少しクセがあって飲みにくいお水を想像していました。

ところが実際に現地で飲んでみると、その想像とは違って、格段に飲みやすいレベルのものでした。これには良い意味で驚かされ、滞在中の水分補給もとてもスムーズでした。

基本的にはペットボトルの水を購入しましたが、ホテルで少し飲みたいときなどは水道水を飲んでいました。

ホテルとスーパーでの水の価格差(安く買う方法)

旅行中の必需品であるペットボトルのお水ですが、現地で一番びっくりしたのが「買う場所による価格の差」です。

なんと、ホテルの売店や部屋のミニバーなどで買うと、500mlのペットボトルが1本で2ユーロ程度(※私が旅行したときのレート換算では、500ミリリットル1本で360円程度でした)もします。

ところが、街中のスーパーへ行けば、同じ500mlのお水が「6本セット」でほぼ同じ2ユーロ程度で買えてしまうのです。

1本あたりの安さを考えたら、ホテルで買うのは本当にもったいないなと痛感しました。我が家も滞在中の飲み水は、スーパーで基本のペットボトルの軟水(Naturale)をまとめ買いして飲んでいました。

バスツアーだったため、その日に飲まない分はスーツケースに入れたり、バスに置いておく荷物に入れて保管していました。

パッケージツアーのバス車内でのお水の販売

お水を手軽に手に入れる方法として、もしパッケージツアーを利用してバス移動で観光されるなら、ぜひ知っておいていただきたい情報があります。

実は移動の観光バスの中で、運転手(ドライバー)さんが500mlのペットボトルのお水を1本1ユーロで販売してくれるケースが非常に多いのです。私たちのツアーでも、添乗員さんが車内でそのように案内してくれました。

実はこれ、前回のイタリア旅行のときも全く同じシステムだったので、イタリアのツアーバスでは定番のサービスなのかもしれません。

スーパーに立ち寄る時間がないときや、観光地の売店で高いお水を買うのをためらうとき、バスの中で冷えたお水を1ユーロという良心的な価格でサッと手に入れられるのは本当に助かりました。ホテルで買う価格の半額ですから、ツアーで行かれる方はぜひ車内の案内にも耳を傾けてみてくださいね。

歯磨きやうがいでの水道水の利用について

ペットボトルの水があるとはいえ、ホテルの部屋で「歯磨き」をするときや、ちょっと「うがい」をしたいとき、わざわざ毎回新しいペットボトルを開けるのは少しもったいないですよね。

我が家は、そうした少し口に含む程度のときには、ホテルの水道水をそのまま使っていましたが、特に体調に問題はありませんでした。

便秘気味だった長男の変化

お水に関して面白い変化があったのが、長男です。彼は普段、いつも少し便秘気味なのが悩みの種でした。

ところが、イタリア滞在中(食中毒とは関係なく)、「むしろ普段よりお腹の調子が良くなってスッキリしている!」と言うのです。

イタリアの水道水や、知らず知らずのうちに口にしていた現地の硬水の成分が、彼の便秘気味の体質にはちょうど良い刺激になったのかもしれません。これは、ちょっと嬉しい誤算でした。

観光地での給水所の活用(トレビの泉・ミラノ)

イタリアの豊かな水事情と街中の給水所

ミラノ 給水所
ミラノのドゥーモ付近の給水所

実はイタリアは非常に水が豊かな国で、観光地を歩いていると、街中のいたるところに「給水所(水飲み場)」が設置されています。

硬水ではありますが衛生面での問題もなく、現地の方はよく給水所の水を飲んでいるとか。

私も、ミラノのドゥオーモ付近にある給水所の水と、トレビの泉の給水所の水を飲んでみました。どちらも冷たくて、普通に飲みやすかったです。(旅行したのは3月です)

トレビの泉 給水所
トレビの泉の給水所

トレビの泉の水を飲んだのは、夫と長男はお腹を壊しているタイミングでしたが、ミラノは観光初日だったため家族全員体調に問題がないタイミング。

その後、数日間、何も問題がなかったので、給水所の水は我が家の場合は特に問題なかったと思っています。 コインを投げるだけでなく、湧き出る新鮮な水をその場で味わえるのも、水が豊かなイタリアならではの素晴らしい体験でした。

まとめ:事前の知識と備えで海外の健康トラブルに対応する

今回は、イタリアでの体調不良の経験と、リアルな水事情や水の買い方についてお届けしました。

今回は家族が次々に体調不良になるという苦労もありましたが、なんとか乗り切ることができました。体調を崩したのが終盤で本当に助かったなぁと感じています。

でも、体調不良で意識がもうろうとしていたのもあり、バチカンのシスティーナ礼拝堂で「アダムの創造」を見逃してしまったのが、今でも大きな心残りです(涙)

バチカン

今まで3回イタリアに行きましたが、食中毒になったのは今回が初めて。まぁ、運が悪かったんだと思います……。「せっかく、イタリアに行ったのに」とも思いましたが、イタリアという日本よりは衛生的ではない場所だからこそ、こんな事態になってしまったのだと思うようにしています。

それでも、やっぱり、またイタリアに行きたいんですよね。イタリアは最高です!

次は、日本からOS-1(オーエスワン)パウダー(粉末)タイプを持参したいと思います。今回、空腹でも2日間なんとか乗り切れたことで、逆に自信がつきました! この記事を見てくださった方、体調不良時に備えて、OS-1パウダーを持参されることを本当におすすめします。

そして、もし現地で体調を崩して食べ物に困ったら、シンプルな味気ないパンを探してみてください。リストランテのお通し(コペルト)で出てくるような、シンプルなパンです。それを、よーく噛んで食べると、病後の回復期の食事の代用になるんじゃないかと感じました。(※あくまでも個人の体験談です)

機内食 ターキッシュエアライン
ターキッシュエアラインの機内食

※上の画像は往路の機内食で出たもの。帰路と同じ丸パンが出たので参考までに画像を載せました。帰路は具合が悪くて、撮影する余裕がありませんでした…。
(ターキッシュエアラインは食事がおいしいと有名なんですが、評判通りおいしかったです!帰路の機内食を楽しめなかったのが残念です)

以上、イタリアで食中毒になってしまったお話でした。これから出発される皆さんが、万全の体調管理で最高のイタリアの旅を楽しめるよう、心から応援しています!

▽イタリアのトイレ事情