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【体験談】公立中高一貫校に合格する子とは?/我が子の場合を考察してみた

中学受検(公立中高一貫校)

子供が二人、公立中高一貫校に通っています。公立中高一貫校の受検では

  • 適性検査
  • 報告書(小学校にて作成)

によって合否が決まります。

公立中高一貫校は高倍率なことが多く、合格できるのは一握りと言われています。

公立中高一貫校の対策塾として有名なenaの説明会に行った時も、「都立中の場合、ena生の人数より都立中の定員の方が少ないので、どう頑張っても全員を合格させることはできない。」という話を聞き、「うちの子は受かるのだろうか…?」と、とても不安になりました。

▽説明会の詳細

ちなみに、我が家の子供たちは塾には通わず家庭学習で対策しました。

通信教育(Z会の公立中高一貫校講座)をメインに、足りない部分は市販テキストを使って対策。二人とも合格しました。(私がかなりフォローして、毎日一緒に勉強していました)

【Z会】公立中高一貫校受検対策講座

実際に子供が中高一貫校に通うようになり、クラスメイトには色々なタイプのお子さんがいることが分かりました。ただ、ある程度の共通点はあるように思います。

我が子の場合を中心に、お友達のことも加えながら、公立中高一貫校に合格する子(向いている子)とはどんな子なのか、私なりの考察をまとめてみました。

公立中高一貫校に向いている子(合格する子)についての考察

学校の成績は大事

まず、小学校の授業をまじめに受けて、テストで良い点数を取ることは大事!

公立中高一貫校の受検時に提出する書類には、小学校に作成してもらう「報告書」があります。これには5・6年生の2年間(学校によっては4~6年生の3年間)の成績が記載されます。

公立中高一貫校を受検するなら、本番だけ良い点数をとれば良いのではなく小学校での生活をきちんと送っておくのが、まずはベースになります。

我が家の子供たちの場合も、基本的には学校では良い子でテストの成績も良かったです。先生との面談ではいつも「授業もまじめに聞いている」「積極的に学ぼうとする姿勢が良い」などとお話をいただくことも多く、テストの点数も90~100点がほとんどでした。

また、漢字の小テストなどカラーテスト以外の、日々の小さなテストもきちんとこなしていました。宿題は、ヒーヒー言いながら嫌がってはいましたが、毎日頑張って取り組んで期日に間に合うように提出していました。

それでは「悪い点数をとってしまったら、もうダメなのか?」というと、そうではありません。

次男は計算ミスがなかなか直らずに、テストでありえないような悪い点数(赤点レベル)をとってしまったことも数回あります…。

それがどのくらい通知表に影響するのか少し心配でしたが、ほとんどは良い点数だったので、通知表の評価は良かったです。

毎回悪い点数なら話は別ですが、たまにミスして悪い点数をとったくらいでは、そんなに通知表の評価に響かないのかもしれません。(あくまで次男のケースですが)

ちなみに二人とも勉強は得意でしたが、運動は苦手。4年生まで体育の評価は常に真ん中の評価でした。

本人なりに頑張ってもできない競技について悩んでいたので、先生とお話する機会があった際に体育の評価の基準を聞いてみたところ「技能面より、主にやる気を見ている」とのこと。

それを子供に教えてあげたら、苦手意識を持っていた体育も今まで以上に積極的に取り組むようになり、5・6年生の体育では一番良い評価をもらっていました。

でも、技能的に他のお子さんに比べて特段に優れているわけではないので「かなりのヤル気(前向きな姿勢)+ある程度の技能」で良い評価をもらえたんじゃないかと思っています。

▽【関連】先生への報告書の依頼の仕方

クラブ活動や縦割班の活動も頑張っている

子供たちは、授業に限らずクラブ活動や縦割り班の活動等も積極的に取り組んでいました。ただ、本人たちは「頑張る」という意識ではなく「楽しんでやっている」という感じでした。

学校生活全般において、行事も授業も何か新しいことが始まると「今度、これが始まったよ」といって、嬉しそうに話をしてくれる子供たちです。

好奇心が強いので、新しいことを「楽しみ」として捉えている感じ。もちろん、たまに、ものすごく嫌がって「仕方なく頑張る」場合もありますよ(汗)

ちなみに、縦割り班はあんまり乗り気ではなかったみたい。1~5年生をまとめるのに上級生がいつも苦労しているのを見ていたので。

自分が6年生になり、リーダーを決めることになった時、大変な役割だからと他のお友達はやりたがらなかったそうです。でも次男は「リーダーをやりたがる人がいなかったから、本当はあんまりやりたくなかったけど、やることにしてみた。」と話していました。

自分が気乗りしなくても、挑戦してみたことでリーダーの大変さをよく理解できたのはもちろん、どうやったら、1~5年生をうまくまとめられるか試行錯誤し、ちょっと自信がついたみたいです。

「自分が楽しいと思うこと」も、「ちょっと嫌だと思うこと」も前向きに取り組もうとする子が強いんじゃないかと思いました。

基本的な生活習慣が身についている

うちの子に限らず、小学校の同級生で公立中高一貫校に受かった子、入学してクラスメイトになった子を見ていると、基本的な生活習慣が身についている子が多いです。

基本的に、みんな真面目。コツコツと努力を重ねている、いわゆる「良い子」が多いです。

あと、公立中高一貫校は通学時間が長いケースが多いですが、クラスのお友達はそんなに夜更かしせずに寝ているみたい。だいたいのお子さんが22時には寝て、朝は5時半または6時起床が多いようです。

小学校時代の同級生は、通学時間は短いものの(5分~15分)、22時が平均でした。遅いお子さんは、24時なんて子も。

何をして過ごしているのかは分かりませんし、それぞれのご家庭の事情もあるんだと思うので、就寝時間が遅いことを一概に非難はできませんが、公立中高一貫校に通う子は、生活のリズムが整っていて生活習慣が身についているお子さんが多い印象を受けたのは事実です。

友達関係が良好

長男も次男も友達関係は良好で、わりと誰とでも仲良くできるタイプ。

ちなみに、二人とも目立つタイプではなく、どちらかというと控えめなタイプです。

小学校時代、先生との面談では毎回のように「誰とでも仲良くできるし、相手を思いやった行動ができている」と言われてきました。

好きな子とも、ちょっと苦手な子とも、それなりにうまくやっているみたい。

ただ、それゆえ小学校のときの席替えでは「よく暴れる子」「先生の話を聞かない子」「授業中に騒いでしまう子」と近くの席が多く、本人たちは苦労も多かったようです。(いつも、フォローする立場を任される)

学校では、ある意味「良い子」の二人ですが、家ではよくケンカもします。毎日のように私が何かしら注意をしています。でも、兄弟ケンカを通して人との接し方を学んでいるのでしょう。

学校ではかなり周りを気遣いすぎて我慢しがちな面もあります。それゆえ、「もっと自分を出していいんだよ」と思うことも多く、そこは課題かな。

読書が好き

公立中高一貫校に合格するお子さんは読書が好きな子が多いようです。これは、入学後に保護者のグループラインで子供と親の自己紹介があり、その際に感じました。

マンガを含めてですが、読書が好きだというお子さんがとても多いです。

公立中高一貫校の適性検査では長い文章を読み取って設問に答えていくため、文章を読みとる力がまずは必要です。

普段から本に親しんでいるお子さんは、そういった面で強いでしょう。

ちなみに、我が家の子供たちもかなりの読書家。小さい頃から毎日1~2時間ほど読書しています。図書館でたくさん借りてきたときは、ほんと一日中読んでいて(休日の場合)、「本を読むのをやめなさい!」と注意するほど。

好きなジャンルも幅広く、基本的に何でも読みます。

ただ、これは子供の興味関心が偏らないようにと思い、小さいころから色々なジャンルの本を毎週図書館で借りてきたから、というのもあるかも。

我が家の場合は、受検勉強を本格的に始めたのは小6になってからで、本格的に頑張ったのは秋頃から。小6の夏休みも、毎日30分~1時間しか勉強せずかなりの時間を読書に費やしてました(汗)

塾通いしているお子さんに比べると、かなり少ない勉強時間で二人とも合格したのですが、これは小さい頃から続けていた読書によって得られた知識が底力となって合格に結び付いたんじゃないかと思ってます。

▽子供が好きな本は別記事に詳細を学年ごとにまとめています。

筋道を立てて考えられる

子供は二人とも、ナンプレや頭の体操系のクイズが大好き。受検勉強の一環としても取り組みましたが、それ以前から「お楽しみ」として論理的思考力を伸ばすドリルなどを家族みんなで解いたりしていました。

適性検査型の問題は、長文を読んで問いに答えていくタイプの問題です。一つ一つの情報を丁寧に読みとって、筋道立てて考えていく力が求められます。

ちなみに、子供の話ではクラスメイトにルービックキューブが得意な友達が多いそうです。

誰かが学校に持ってきたそうなのですが(持ってきて良いのかは謎ですが…)、何人かの友達があっという間に色を合わせていたそうです。

ルービックキューブは論理的思考力を養うといいますし、受検と関係なく、子供のころからそういった遊びを好んでいたお子さんが多く合格しているのかもしれないと思いました。

【番外編】親のPTA活動は報告書に関係するのか?

公立中高一貫校の受検には、小学校に作成してもらった報告書が必要になります。そのため、「親がPTA活動を一生懸命していると、受検にも有利」といったような情報を耳にしたことがあります。

報告書は厳封された状態で渡されるため、私たちが内容を見ることはできません。そのため、実際はどうなのか分かりませんが、私はあまり関係ないんじゃないかな~と思っています。

我が家の場合は、PTAの活動はそんなに積極的にはしておらず(役員はやっていない)、普通に参加していたくらい。目立った活動はしていません。

それでも、我が家の子供2人は公立中高一貫校に合格できました。

もしかしたら、親のPTA活動が報告書に記載されたりするケースもあるのかもしれまえんが、一番大切なのは子供本人の成績や学校での取り組み・活動ではないでしょうか。

以上、公立中高一貫校に向いている子(合格する子)についての考察でした。

▽【関連】Z会の通信教育をメインに市販のテキストで対策し合格。市販テキストで良かったものは別記事にまとめています。