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【公立中高一貫校の受検体験記】塾なしでも合格!得点アップにつながった勉強法

中学受検・テスト

公立中高一貫校に、子供が二人通っています。

子供たちが本格的に受検対策を始めたのは、小6の4月から。基礎的な部分は習得しており、小学校のテストは良い成績だったので、塾なしで対策をすすめました。

我が家の場合は、

  • Z会の通信教育(公立中高一貫校対策講座)
  • 市販ドリル
  • 過去問(10年分)

で対策しました。

適性検査型は問題形式が特殊なため、塾に行かないと対策が難しいと言われることが多いです。でも、着実に点を積み重ねれば、塾なしでも合格することができます。

今回は、家庭学習でも簡単に取り組める「得点アップにつながる勉強方法」についてまとめました。

得点アップにつながった勉強法

まずは、基本問題を確実に解く

まず、得点アップので一番簡単に取り組めるのは、基本問題を確実に解くこと。

適性検査型の問題は長文が多く、特殊と言われています。それゆえ、できるだけ多くの形式に慣れることに目が行きがちですが、これってハードルが高いですよね…。

子供本人が「出来るようになった!」と自信を持てるレベルになるのは、受検間際の可能性も高いです。

そんなわけで、簡単に取り組める得点アップの方法は「基本問題を確実に解けるようになること」です。

難しい問題も、基本問題の解き方を分かっていないと解けません。

具体的には漢字の書き取りや、計算問題などコツコツ積み重ねる系の問題です。

取り組む際は

  1. 正確に解く
  2. 正確に解けるようになったら、スピードアップを目指す

の順で進めます。

小学生の子供は「なんで、こんなミスをするの?」と思うようなミスを、よくします。まぁ、これは仕方がないです。今、頑張っているところなので。

でも、最初の基本的な問題を間違えてしまったことで、芋づる式にその後の問題を間違えてしまうことも。これって、本当にもったいない…。

公立中高一貫校 受検  ドリル

私は大学生の頃、家庭教師をしていて中学生を教えていたことがあります。

私が担当したときから、優秀なお子さん。でも、なぜか三角形の面積の公式が覚えられないのです。

何度注意しても、間違える。だから、その後の解き方の道筋が見えていても、最初の三角形の面積を出すところで間違えてしまうので、答えは間違ったものになってしまい不正解。

中学3年生でも(しかも、優秀なお子さんでも)、簡単なところでミスを繰り返すことはあります。

学校の宿題のドリルで反復練習しました

小学生なら、尚更です。

難しい問題が解けないのは、みんな同じ。

だからこそ、簡単な問題は確実に点をとっていく必要があります。

次男は、模試の基本問題で問題文の読み取りを間違えて、一気に点を落としてしまったことがありました。具体的には漢字の読みを「ひらがな」で書くところを、カタカナで書いてしまったのです。

ひらがなで書いていたら全問正解だったのに、全てカタカナで書いたのでマイナス10点以上…。偏差値も大きく下がりました。

作文 問題集

適性検査には作文があるので「作文でいかに点をとるか」ということに目が行きがち。

我が家の子供たちは塾には通いませんでしたが、塾主催の無料模試(enaの適性検査模試)を何度か受けました。答案返却の際に、先生と面談を受ける必要があるのですが「作文のウェイトが大きいので、作文が書けないと合格できない」という説明を何度も聞きました。

▽模試の結果&面談で教えてもらったこと

もちろん、作文で点をとることは大切です。

でも、作文の対策って大変ですよね!?一朝一夕でできるものではありません。

それに対して、基本問題のマスターは圧倒的にラクです。一つ一つ確実に覚えればいいだけ。

漢字や計算などは作文と比べると、子供本人も「出来るようになった」と自覚しやすい単元です。頑張った成果が見えやすいので「成績が伸びてきた。合格に一歩近づいた。」とモチベーションが上がりますよ。

ケアレスミスを減らす

本当にもったいないのが、ケアレスミス。

次男はケアレスミスが多く、何度注意しても直りませんでした。そして、6年生の9月に受けた模試ではなんと偏差値は40以下に。(それまでは、偏差値60くらいだったので、一気に20くらい下がりました。)

志望校判定も厳しい結果が出ていて、とても落ち込んで、泣いていました。

でも、それが転機となり勉強法を見直すことができました。

そして、ケアレスミスを克服!

それまでは何度伝えても「分かってるってば!!」と答えるばかりだったのですが、模試の結果が悪すぎて本人も「このままだと、まずい…」と、ようやく自覚できたんです。

ケアレスミスを減らすために効果的だったのは、ケアレスミスをしたら、問題を解いたノートに「ケアレスミス」と書くこと。

それまでは学校のプリントの裏など余った紙を使って問題を解いていたのですが、ノートを用意して「どういう理由で間違えたのか」を都度メモさせるようにしました。

これが、めちゃくちゃ効果ありました。

まず、ノートを用意したことで、本人の気持ちもヤル気もアップ。(ノート一冊でこんなに変わると思わなかったので、もっと早くから用意すべきだったと反省。)

そして、ケアレスミスをしたら「ケアレスミス」と書くことで、ノートにはたくさんの「ケアレスミス」のメモ。本人も「こんなに、ケアレスミスばかりしているんだ」と、ようやく気付けたみたい。

最初は「ケアレスミス」ばかりが目立つノートになりましたが、次第に減って〇が増えると、次男は何度もノートを見返して「こんなにケアレスミスが減ったんだ」と喜んでいました。

見える化」するって大切ですね。

簡単な方法なので、おすすめです。

▽模試直後の感想(まだ、結果は分からない時期)

▽模試の結果と振り返り。その後に取り組んだ学習内容。

設問の大切なところに線を引く

適性検査型の問題は長文が多いです。

長文の中に様々な情報が盛り込まれており、それらを適切に読み取って、筋道を立てて考えないと正解にたどり着けません。

問題をきちんと読み取るために効果があったのは、大切なところに線を引くこと。

ただ読むのではなくて「大切な部分には線を引く」とことで、問題文をより注意深く読めるようになりました。

思考力トレーニング ドリル

ちなみに、この方法を教えたとき、我が家の子供たちは問題文に線を引くのを嫌がりました。

理由は、線を引くと問題集が汚れる感じがするから。問題集には何も書かずに、きれいに保管しておきたかったみたいです。

きれいに保管しておくより何より、問題をきちんと解くことが大切なんですけどね。

うちの子供たちは「コレクション」するのが好きなんです。何かを集めて、きれいに保管(コレクション)するのがすごく好き。受検で増えていく問題集も、そんな感じだったみたい。

だから、模試を受けたときも計算の過程をほとんど残さず、頭の中で計算しちゃってました。

問題文近くの空白に計算の過程を残しておけば、後から振り返りやすいのに「きれいに問題を残しておきたかったの」と言うのです。それゆえ、計算ミスもよくしてました。

この考えをやめてもらって「線を引く」「計算の過程を残す」ができるようになるまで、数か月かかりました。

こういった拘りが無いお子さんなら、すぐに出来るようになると思うのですが、我が家の子供たちのように「自分なりの拘り」がある場合もあります。もし、お子さんができない場合は「どんな理由があるのか」をしっかり確認してみると、意外な答えが返ってくるかもしれません。

大人は今までの経験から、自分なりの勉強法を身に着けています。

でも、子供にとって受検なんて初めての経験だし、どうやって勉強すればいいのか分からないのです。まさしく、リアルタイムで学んでいる(=試行錯誤している)状態ですしね。

正しい回答を模写する→答え方の型を身に着ける

適性検査型の問題は、文章で長々と回答する問題が多いです。

それゆえ、採点作業を子供本人にさせるのは難しいかな…と感じて、最初は私が全部担当していました。

漢字などの採点はラクですが、文章で長々と回答する問題を採点するためには、私も一から問題を解いてみる必要があります。正直、採点はとても大変でした。

苦労して採点して、どこが足りないのか、子供に説明するわけですが、あんまり(ほとんど)説明を聞いてくれず途方にくれました。あんなに頑張って、私も解いたのに…。

このままでは、丸がもらえる文章を書けるようにはならないと思ったので、やり方を変更。

子供本人に、まずは丸付けをしてもらうことに。

でも、子供自身に採点させると、「なんとなく合っている」と丸にしてしてしまうのです。そこで、正しい回答を模写させることにしました。

実際に正しい回答を書いてみることで「あれ、これは自分の回答に含まれてない事柄だな」「こういった書き方をすると、伝えやすいのか」など気付きがあります。

  1. 丸付けを子供本人にしてもらう
  2. 親が本当に合っているのかチェック
  3. 正しい回答を模写してもらう
  4. 子供本人に、間違えた理由や、足りない部分を書いてもらう

大切なのは、回答を模写して終わりではなく、

  • 間違えてしまった理由
  • 自分の回答に足りなかった部分

など、気付いた点をノートに書くこと。

よりじっくり問題を見直すことができます。そして、自分がしがちなミスなどにも気付けます。

これを繰り返していると、次第に「答え方の型」が習得できます。そして、どのくらいの情報を書かないと、減点になってしまうのかも徐々に理解できるようになるので「減点されない回答」を書けるようになりました。

最初は減点だらけの回答でしたが、受検直前期にはかなり精度の高い回答を書けるようになりました。