2023年3月に、市ヶ谷にある「市谷の杜 本と活字館」へ行ってきました。本と活字館は大日本印刷が運営する施設。印刷の原点である活版印刷と本づくりをテーマとしています。
ここね、市ヶ谷に用事があったのでついでに行くことにしたのですが、すごく良かったです!
クラシカルな建物も素敵だし、展示も充実。体験メニューもいくつかあって、小学生の子供たちもとても楽しめました。
市谷の杜 本と活字館へ行ってきました
アクセス
住所:東京都新宿区市谷加賀町1-1-1
電話:03-6386-0555
【公式】市谷の杜 本と活字館
予約について
私たちが訪問した際は完全予約制でした。本と活字館のWEBから予約しました。
当日、少し早めに到着してしまい入口付近でうろうろ…。空いている日だったのもあり、早めに入館できることになりました。
見学は無料
見学は無料。ただ、時々イベントやワークショップが開催されているようです。そちらは別に予約や料金が必要です。
ちなみに私が行った日はトークショーのイベントが開催されていましたよ。
クラシカルな建物
本と活字館、外観がクラシカルで素敵でした。入る前からテンション上がります!
この施設は、大日本印刷(DNP)の旧社屋を利用しているそうです。ただ、耐震面など安全上の問題から、そのまま使うことはできないため、いったん建物をスライドさせて工事をして、また元の場所に戻したのだとか。
今どきの技術ってのはすごいですね~。
内装もフルリニュアルされていて、とてもキレイでした。
展示内容
館内には活版印刷に関する展示がたくさん。センス良く展示されていました。他の方が写らないようにすれば撮影OKだったので、何枚か撮影してみました。
確か、この機械(上の写真)は活字を作る機械だったと思います。
活版印刷に必要な道具がキューブになっています。キューブをお隣の画面に置くと、説明が見れるようになっていました。たくさんの道具があるんですね~。
こちらは遠目から見学するのみで近寄ることはできませんでした。ずらーっと並んだ活字。圧巻です。
活字ひろい体験
子供たちが何度も体験していた「活字ひろい体験」。
映像にうつる職人さんと「活字ひろい」を競うというもの。映像上にヒントが出るので、子供でも簡単に体験できます。職人さんの活字ひろいのスピードが早くて驚きました。
一つ一つ活字をひろって組み合わせて、作り上げられる本。一冊の本を作るのにも、たくさんの手間や工程があるんだなぁ…と改めて思いました。
予約制の施設のため館内はガラガラに空いていたので、何度も体験できましたよ♪
しおり作り体験
しおり作り体験もしました。絵柄は時期によって異なるようですが、私たちが体験した際はバラの模様。開催中の企画展のモチーフでした。
用紙は実際にポスター制作の際に、印刷された色校正や刷り出しなどを使用しているそう。
本と活字館には小型の活版印刷機が3台。小さな紙物(名刺やハガキなど)を印刷するのに用いられているそうです。
本体正面にあるハンドルを押し下げるとインキローラーが上がって、上にある丸いインキ盤からローラーにインキがつきます。(上の写真では赤い丸い部分がインキ盤)
ハンドルを数回上下させてしっかり版にインキを塗り付けたら、最後にハンドルを下まで押し下げます。すると、紙に版が押し付けられて印刷できるという仕組み。
わーい、きれいに印刷できた!!
これがね、簡単なようで力加減が難しかったです。思った以上に力が必要でした。子供は身長も低いし、うまく体重をかけられなくて、スタッフのお姉さんに手伝ってもらいました。
私もぐーっと体重をかけてバーをおろして、何とかキレイに印刷できました。
製本体験
こちらは画面上で、製本体験ができます。画面上に出てくる主人公の話をきいて要望にあったカタチの印刷物を完成させてくというもの。
あまり適さない製本の仕方を選んでしまうと、アドバイスが。製本の方法も色々ありますしね。
これ、新入社員の研修とかにも良さそうですよね。印刷について楽しく学べそうだなぁ…と思ったり。
近くには束見本などもありました。
カフェ
館内には喫茶コーナーもあります。コーヒー、日本茶、季節のドリンクなどがありました。お値段はどれも安くて確か200円前後だったかな?
私たちが訪問した際は苺ドリンクがあったので、注文。長男が苺大好きなんです♪苺ドリンクは他のメニューに比べて少し高かったけど300円ほどだったと思います。
なんと金箔入り!見た目も美しいドリンクでした。
ドリンクは地階の記録室や2階のベンチエリアで飲むことができます。私たちは地階に降りて休憩しました。ガラス張りになっていて、を見渡せるので開放的でした。
外にもテーブルやイスが用意されていました。子供たちは外で飲んでいました。
この中庭みたいな場所にはDNPのモニュメントがあるんですが、文字が左右反対に浮き彫りになっていました。さすが「活字館」ですね~。こういうの気づくと、嬉しくなっちゃいます。
エレベーターやトイレの案内板も活字を取り入れたデザインになっていて、細部までこだわりが感じる施設でした。
写真を撮るときは「はい、かつじ(活字)!」
本と活字館のスタッフさんは、どの方もすごく丁寧で優しかったです。印刷のこと、館内のことなど詳しく教えてくださいました。
スタッフさんの印刷に対する情熱が説明から伝わってきました。
こちらのベンチでは「写真撮りましょうか?」と声をかけて頂いたのでお願いすると「ハイ、チーズ!」ではなく「ハイ、活字!」の掛け声。
なるほどな~と思わず笑顔になってしまいました。帰宅後も皆で「ハイ、活字!」と言っては、楽しんでました。これから我が家では写真撮る際のかけ声は「ハイ、活字!」になりそうです。
それにしても「活字」って改めて見ると良い単語ですね。「活きる字」「活かす字」かぁ~、なんて考えてみたりして。
ちなみに、このベンチも活字のデザインになっています。
さいごに
初めて訪問した「市谷の杜 本と活字館」。展示内容も凝っていて、とても良かったです。体験メニューもあるので、子供でも直感的に楽しめる施設でした。
市ヶ谷の駅から徒歩10~15分と少し離れているのがネックですが、ぜひともまた行ってみたいです。
以上、本と活字館の感想でした。