先日、歯医者さんで虫歯をみてもらったところ、神経まで虫歯が進んでいるという説明を受け、その場で神経を抜かれました。
私は、今まで歯の神経を抜いたことがありませんでした。歯医者さんの助言に従い「神経を抜くしかないんだろうな…」と思い、すぐに承諾してしまいました。
でも、あとでネットで調べて大後悔…。「虫歯が神経まで進んでいても、歯の神経を抜かずに済む方法がある」ことを知ったのです。
結局、私は最初に受診した歯医者さんでの治療をやめて、根管治療を得意としている歯医者さんへ転院しました。
この記事には、実際に根管治療の流れや回数等について記録しています。
歯の神経を抜いて大後悔!
前回の治療では、歯医者さんが途中経過を鏡で見せてくれたりと丁寧に虫歯の進行状況を見せてくれました。それで「神経まで虫歯がいっているので、神経はぬくしかない」という説明を受けました。
先生がそういうなら、神経を抜くしかないね…。
と思いました。他に選択肢はないような説明だったし「神経を抜いた後に、どんな方針(保険診療で済ますか、自由診療とするか)で治療すると歯が長持ちするか?」を説明してもらいました。その時点で、自分としては歯医者さんの対応に対して満足してました。
▽神経を抜いたときの記事はこちら。
でも、家に帰ってから「歯の神経を抜くこと」について調べると「できる限り、神経は抜いてはダメ!」「昔はすぐに抜くことが多かったけど、今は抜かずに済む方法もある」という情報がたくさん出てきました。
私が通った歯医者さんは、昔ながらの方針だったようです。歯を削って神経が露出してしまっていたので、もう抜くしかなかったんだと思いますが、事前に虫歯の進行具合と治療の選択肢を確認すべきでした。
今、感じているのは歯を削る前に「どの程度虫歯が進んでいて、どんな治療になるのか?」を詳しく聞くべきだったこと。
今まで私は、神経を抜くような虫歯になったことがありませんでした。今回も「ちょっと削って、直してもらえば大丈夫でしょ」と思っていたのが間違いでした。
今まで神経を抜いたことがなかったので、こんな大変なことになるとは想像できなかったし仕方がないと言えばそうかもしれません。
これからは、もし虫歯になったら「初回の診察では絶対に治療は受けず、方針の確認だけにしよう」と心に誓ったのでした。だって、自分でいろいろ調べて、納得したうえで治療を受けたいですしね。
歯の神経の治療(根管治療)について調べたこと
日本の根管治療は成功率が低い
ネットで検索してみると「根管治療は、とっても難しく、数年後にやり直しになることも多い」と知りました。神経が入っていた部分をきれいに洗浄・消毒して詰め物やかぶせ物をしますが、神経の取り残しがあったり除菌が足りなかったりで菌が残ってしまうことも多いとのこと。きちんと根管治療をしないと、数か月~数年後に痛みが出てきてやり直しになってしまうです。
根管治療は「ラバーダム防湿」が大事
口の中には菌がたくさんいます。抜いた神経の部分に唾液が1滴でも入ると、ばいきんだらけになってしまうそうです。それを防ぐために、ラバーダムといゴムを使って、唾液が歯の神経の中に入るのを防ぐ必要があるそうです。
日本ではラバーダムを使って治療する歯医者さんは少なく全体の5%ほどしかいないそうです。これが根管治療の成功率の低さにもつながっているとのこと。
ラバーダムを使うと、菌が神経の部分に入るのを防げるため、根管治療の成功率があがるそうです。逆にラバーダムを使わずに根管治療を行うと、口の中の菌が神経を抜いた部分に残ってしまうことが多いので、数年後に、また根管治療をやり直しになるケースが多いそうです。
ショックなことに、私が神経を抜いた歯医者さんでは、ラバーダムを使っていませんでした。
後から、その歯医者さんのホームページを見ると「日本の歯科では数少ない、ラバーダムを使っている歯医者です」ということが載っていて、それをみて、さらにショックを受けました。その歯医者さんの口コミをよくよく見ると「ホームページに載っているのに、実際には、ラバーダムを使ってもらえなかったので、きちんと徹底してほしい」という方がいました。ラバーダムはあるけど、ラバーダムの使用を徹底している歯医者さんではなかったようです。
お願いしたら使ってもらえるのかもしれないけど、私の中で不信感が沸いてしまったのも事実。それに、普段使っていないなら、きちんと使いこなしてもらえるのかも心配だなと感じました。
MTAセメントを使うと歯の神経を抜かずに済むこともある
歯の根管治療の上で、知ったことの2つ目がMTAセメントです。神経を抜くほどの虫歯の場合でも、MTAセメントを使うと神経を抜かずに済むこともあるそうです。アメリカでは何年も前から使われておりMTAセメントにより経過が良好になるのを確認されているそうですが、日本では保険が適応されず自由診療でしか使用できません。
もう神経を抜いちゃったんだけど…MTAセメントは使えないの?
時間を戻せるのなら、MTAセメントを使って神経を抜かずに済みたかったです。でも、さらに調べてみると、神経を抜いた後でも、MTAセメントを神経の部分につめてやることで、歯を長持ちさせることができるという情報を見つけました。
神経は戻せないけど、歯を長持ちさせらるなら、使ってみたい!
全てのケースでMTAセメントが使えるわけではないそうです。もし私のケースで使えるなら「MTAセメントを使って治療ができたらいいな」と思い、先述のラバーダムやMTAセメントを使って根管治療をしてくれる歯医者さんを探すことにしました。根管治療は最初の治療が肝心らしく、やり直しになっていくと再発率も上がってしまうそうです。だから、自分の納得いく治療が受けられそうな歯医者さんへ転院することにしました。
MTAセメントの費用を調べてみた
MTAセメントは自由診療で使うことができます。保険がきかないので高いですが、それで予後が良くなるなら使ってみたいと思いました。MTAセメントを取り扱っている歯医者を検索してみると、たくさん見つかりましたが、価格設定はいろいろでした。
MTAセメントを使った自由診療を受ける場合、歯1本あたり5000円~30000円くらいでした。
「歯1本にこの値段だなんて、すっごく高いなぁ~」というのが正直な感想でした。だって、他に、治療費や被せ物の料金がかかります。根管治療で使うかぶせものは、セラミック(自由診療)を選ぶと10万円くらいかかるのですが、私は歯を長持ちさせたいので、保険適用の銀歯ではなく、セラミックなどを選ぼうと思っています。理由は保険適用の銀歯を使うと、歯がわれたりするリスクが高まるそうです。
今安く済ませたことで、将来的に再度根管治療が必要になったり、歯が欠けたり、割れたりして抜歯になり、入れ歯やインプラントに進んでしまうことを考えると「お金がかかっても、きちんとした根管治療を受けたい」と思いました。
マイクロスコープで「拡大して見てくれる」歯医者さんを探そう
神経はいくつかに枝分かれしていたり、隅々まできれいにすることが、とても難しいそうです。人間の目で見える範囲には限りがあるため手探りで根の治療をしている歯医者さんが多いのも事実だそう。でも、マイクロスコープで拡大して、手探りではなく、きちんと見て治療をしてくれると根管治療の成功率があがるそうです。
ラバーダム同様、マイクロスコープを使った治療をしている歯医者さんは少ないそうです。
根管治療の流れと回数の記録
治療を受ける歯医者さんを変えた(転院した)
今回、根管治療について調べて私は歯医者さんを変えることにしました。私が選んだのは
- MTAセメントの取り扱いがある
- ラバーダム防湿をしてくれる
- マイクロスコープで細部まで確認してくれる
歯医者さんです。また、今回神経を抜いた歯に限らず、他の虫歯も診てほしいと思っています。できるだけ自分の歯残したいので「根管治療が得意」「歯をできるだけ削らない・神経を残す」方針の歯医者さんを選びました。
転院先の歯医者さんには「他の医院で歯の神経を抜いてしまい治療途中である」旨説明し、診ていただけることになりました。一安心です。根管治療がうまくいかず、歯科を変える方は多いようです。
【転院後】初診時のこと
初めての受診なので、前回の歯医者さんでのことを伝え、レントゲンを撮影して歯の確認がありました。また、歯のクリーニングをしてから治療を行った方が衛生的に治療ができるということで、歯石をとってもらいました。また歯周ポケットも測ってもらい、すべて2~3ミリで問題なしと分かりました。
【転院後】根管治療1回目
歯の状態をレントゲンで確認すると、前の歯医者さんで神経を抜かれたものの、上部のみ抜かれていて、下部は残っていることが分かりました。前の歯医者さんでは、歯の3分の1が削られていました。
今回は、残っている神経の処置をしてもらいました。
人生初のラバーダム装着体験
人生で初めてラバーダムを装着しての治療スタート。ラバーダムについてはネットで「息苦しい」「鼻呼吸ができないと無理」「ゴムの臭いが嫌だ」などという口コミを見ていたので、少し心配でした。私は鼻が悪くて、口呼吸することが多いのです。
実際にラバーダムを装着してみて感じたのは「あった方がラクかも!」ということ。ゴムの臭いは全く気になりませんでした。また、心配した鼻呼吸についても、ラバーダムによって口全体が覆われるわけではなくスキマがあるので口呼吸もできます。
今まで虫歯の治療を受けていると、口の中に水みたいなものが入ってきて辛かったのですが、ラバーダムをつけているとそれもありません。全部、ラバーダムの上で治療が行われているので、自分の喉の方に何かが流れてきて辛い…ということが無いんです。
取り付けた後は、歯茎に少し傷がついてしまいます。その痛みは少し残りますが(※普段の生活では気づかないレベルです。歯磨きのときに少し気になる程度でした。)、それを除けば「ラバーダムして治療してもらった方が、口の中がラク」だと感じました。
根の形が単純なため処置完了!
今回、予約は2時間の枠をとっていました。でも、私の場合は根の形が単純だったらしく1時間程度ですべての処置が終わりました。
神経をとった後は、薬で消毒して、詰め物(仮のもの)をしておしまいです。次回は1週間後に受診することになりました。今回、初めてのラバーダム装着、根の治療でしたが痛みはなく治療を受けることができたので、ほっとしました。(治療が始まる前は、久々に手に汗握るほど緊張しましたが…。)
【転院後】根管治療2回目
前回の治療で根の治療は終わったはずだったのですが、もう一度やることになりました。前回の治療のあと、間違って、治療中の歯でリンゴを噛んでしまったんです。(丸かじりではなくあ、1/8サイズに小さく切ったものです。)その時、じーんとした痛みがありました。
今回、歯医者さんに歯を器具でトントンたたかれて「痛みはありますか?」と聞かれ、その時は痛くなかったのですが、数日前には痛かった話をすると、根の治療をまたやることになりました。
根の掃除をして、途中2回ほどレントゲンで細部を確認し、消毒する薬をいれて無事完了…!となるはずでしたが、ここでトラブルが起きてしまいました。
根の治療で上顎洞まで交通してしまい、鼻血が出る!
根の掃除をしてもらっているとき、麻酔をしているので痛くはありません。でも、最後の方になって、痛みが出始めたので歯医者さんに知らせました。
その後、薬を詰めて(確か水酸化カルシウムだったと思います)、終了!したはずが、口の中にものすごい苦いものが流れてきました。そして、うがいをして(それでも苦みはだいぶ残っていて苦しい)、先生の話を聞き始めると鼻血がポタポタ落ち始めたのです。赤いきれいな鼻血ではなく、茶色い色の鼻血でした。
「なぜ鼻血が…!」と焦る私。治療中、痛みがあったのは最後だけど緊張していたから、体が疲れて鼻血が出ちゃったのかと思いました。でも、先生の説明で違うことが分かりました。
今回、私が治療した歯は上顎洞(副鼻腔の一つで、ほほの内側にある)という部分にとても近く、根の治療を奥の方までしっかりやったことによって、交通してしまった(=貫通してしまった)そうなんです。それで、上顎洞の粘膜に穴も開いてしまったので血が出て、それが鼻から出てくるそうです。先ほど、喉の方に流れてきた苦いものは、歯の中に入れたお薬でした。本来は口の中に流れてくることはないけど、上顎洞と交通してしまったことで鼻から口へとお薬が流れてきて苦みを感じたそう。
先生の話では、症状がひどい場合はほほに青あざが出来ることもあるそうです。(青あざは直っていくけど、耳鼻科の受診が必要とのこと)
上顎洞と歯の神経の距離は人によって違います。たいていの人は歯と上顎洞の間に骨があるんですが、私の場合は、骨が無くて上顎洞の粘膜のところに歯の根が近かったため、今回のようになってしまいました。まれにこういうことが起こるらしく、10人に1人くらいの割合だそうです。
今回の件で、私の上顎洞と歯の距離が近いことが分かったので、今後、上の奥歯に虫歯ができてしまい神経の治療が必要になった場合は、同様のケースが起こる可能性があるとのこと。注意が必要だと説明がありました。
今回、歯の神経を抜いたのがショックで歯磨きを念入りにしているので、もしかしたら今後新たな虫歯ができることは無いかもしれません。心配なのは、過去に治療した虫歯のこと。銀歯と歯のスキマから虫歯になってしまうことがあるので、そこが虫歯にならないか心配です…。
根管治療で出た鼻血の量
根管治療の後、鼻血が出始めて、きちんと止まるまで5日もかかりました。ひどかったのは、最初の2時間ほどです。鼻血が喉の方にも流れてきて大変でした。何回もうがいをしたり、鼻うがいをして早く出し切ろうとしましたが、きちんと止まるまで数日かかりました。
鼻血が数日でるというと恐怖ですが、たくさん出るわけではなく、5~10分に1回くらいのペースで薄くなった鼻血が少しずつ出てくる感じでした。だから、量としてはそんなに多くありませんが、こんな経験をするのは初めてだったので、心配で夜もなかなか眠れませんでした。
根管治療による鼻血で耳鼻科も受診した話
歯医者さんから「翌日になっても鼻血が止まらない場合は、耳鼻科を受診してください」と言われていました。そして、私の鼻血は翌日になっても止まらなかったので耳鼻科を受診しました。
耳鼻科で事情を説明して、鼻の中をカメラで診てもらうと、血があるけど血栓ができているので治り始めているとのこと。ただ、副鼻腔の中に血は残っているので、しっかり鼻血が止まるのは少し先になりそうとの話もありました。
今回のことで出来た傷がいつ治るかは、傷のサイズによって異なるので一概になんとも言えないそうです。ただ、抗生剤や他の薬をしっかり飲んで治療すれば、必ず治ると聞き心の底から安心しました。見えない部分だし、歯と鼻の両方に関係しているし、とっても不安だったんです。
耳鼻科の先生の話でも、上顎洞と歯の根は近いところにあるので今回のようなこともあり得るという話を聞きました。強めの抗生剤と、もともとアレルギー性鼻炎で鼻の通りが悪かったのもあり、鼻炎の薬も出してもらいました。鼻の状態を整えておけば、治るそうです。
また、副鼻腔はいくつかあって、今回は上顎洞というところが炎症を起こしたことになります。他の上の方にある副鼻腔などに影響が出てないかも心配だったのですが、カメラで診ていただいて「何も他のところは炎症を起こしてないので大丈夫。上顎洞の中だけの問題ですよ。」と教えてもらい、ほっとしました。
先生から「こんなことになって、さぞ不安だったでしょう」と優しい言葉も頂き、本当に不安でしょがなかったので涙が出そうになりました(泣)歯の治療でこんなリスクがあるなんて知らなかったし、もう絶対に虫歯にはなりたくない!と改めて思いました。
結局、鼻血は5日後にとまりました。安心したのもつかの間、次の日からは黄色い膿が出るようになってしまったのです(泣)量としては多くないけど、下を向いて野菜の皮をむいたりしているとポタポタ…と急に流れ落ちてくるのです。またまた不安になり、耳鼻科を受診。点鼻薬(ステロイドの入ったもの)が処方され、それを使いはじめると2~3日でしっかり止まりました。実はこの点鼻薬、最初に耳鼻科を受診したときにも処方されそうになったのですが、以前処方してもらった余りがあるので処方してもらうのを断ったもの。私が、使うのを忘れていたのです…。きちんと最初から使っていれば、膿が出ることもなかったのかもしれません。トホホ…。
【転院後】MTAセメントを入れてもらう
前回の神経の治療で、歯と上顎洞が交通(=貫通)してしまい、鼻血が出てしまいました。傷が治るのを待ってから歯の治療をすることになり、前回から3週間後に歯医者さんを受診しました。
前回受診後、5日目くらいにジーンとした痛みが1回だけありました。その後、台風の日に歯の違和感が強くなることもありました。先生に聞いてみると、ジーンとした痛みは傷ついた上顎洞の粘膜が治るときに収縮したりして痛みを感じることがあるそうです。また、台風の日の歯の違和感は、気圧の低下によっておこることがあり、飛行機に乗った際にも歯が痛くなるケースもあるそうです。
「まずは、歯がどんな状態になっているか確認しましょう」ということで、歯のかぶせものをとってみると、歯の奥に白いものが出来ていました。(写真や動画をとって、治療内容を見せてくれる歯医者さんなのです!)白いものは、傷ついた粘膜が治っていくときに出来るかさぶたのようなものだそうです。今回のようなケースでは、こういう風に白っぽくなって治っていくそうです。傷の方は順調に治っているそうで、安心しました。完治まで粘膜の傷は3か月くらい、骨は半年くらいかかるそうです。
もう歯と上顎洞が貫通していないし、歯をトントンたたいても痛みは全くないので、神経の代わりになるものを詰めてもらいました。詰めたのは、MTAセメントです。その後、レントゲンできちんとMTAセメントが根の方まで充填されているか確認。その後、仮歯を作るために型をとりました。治療時間は、1時間ほどでした。
MTAセメントは、保険診療で詰める材料と違って、膨張性があるので隙間なく埋めることができること、殺菌作用があることが特徴だそうです。
神経の治療をすることになり、ネットで色々と調べて「MTAセメントを使っている歯医者さんで治療したい!」と思い転院し、今の歯医者さんで治療を受けることになりました。最初の歯医者さんで神経を抜いたときから、今回の治療でMTAセメントを入れるまで、約2か月半かかりました。根の治療は人によって長引くことが多いそうだし、途中で鼻血事件もあったし、心配なこともあったけど、ようやく一安心できました。
【転院後】土台(コア)を入れて仮歯をつける
根管治療後は、コアと呼ばれる支台を入れ、その上に被せ物をしていきます。今回の治療では、コアをいれてもらいました。
保険では金属のコアを入れることになるそうですが、金属のものは「しなる」性質がないので、歯の根っこに負担がかかるそうです。長年、そんな状態が続くと、歯の根っこが割れてしまうこともあるそう!割れてしまった歯は抜歯になるそうです…。
自由診療だと、お金はかかりますが、しなる性質のある「ファイバーコア」を入れてもらうことが出来ます。私が入れてもらったのは、ファイバーコア。ファイバーコアは強い力が加わっても、しなるので力をうまく分散させることが出来るそうです。ちなみに、私が通っている歯医者さんの場合、精密根管治療の費用は50,000円。これにはコアの代金も含まれています。※再診料や税金、かぶせものの代金は別途かかります。
今回はコアを入れた後、仮歯をつけてもらいました。仮歯で過ごす期間は1か月間。この状態で問題がないかの確認のためと、今回、仮歯をつけることで歯茎に負担がかかっているので歯茎の治りを待つということもあり、次回は1か月後だそうです。仮歯の費用は5,000円でした。今回の治療は、40分くらいでした。
【転院後】型取りをする
仮歯の状態で問題なく過ごせたので、型取りをしました。型の種類もいろいろあるようで、6~7種類くらいの型をとりました。
歯医者さんで今まで型をとったことはあるけど、保険診療のときより型の数が多かったです。初めてだったのは、噛み合わせの型と、あごの位置を確認するための器具。噛み合わせの型は、体を起こした状態で下の歯の上に型の材料をシューッと塗られて、カチンと噛んだらしばらく待ちます。これは手軽でラクでした。
あごの位置を確認するための器具は、口の中に入れられた部分を噛んだ状態で、耳の中に金属棒を少し入れてあごの位置を計っていました。
今回のかぶせものは、自由診療のセラミック。保険診療の銀歯だと、型とりは1種類とかですぐに終わるけど、今回は型取りだけで1時間程度かかりました。
次回はいよいよセラミックのセットです。長かった根管治療、ようやく終わりそうで嬉しいです。
【転院後】セラミックをセットして完了!
今回は、前回とった型をもとに、技工士さんがセラミックのかぶせ物を作ってくれたので、それをセットしました。
最初、麻酔をせずに仮歯をとって、セラミックのかぶせ物をセットしてみます。その状態で色味などを確認させてもらい、問題なければ、きちんと接着するという流れでした。
仮歯を外すのは一瞬で麻酔なしでも痛くありませんでした。試しにセットしてみたセラミック、すごく良い感じに仕上がっていて、噛み合わせも色もぴったり。先生の話では、噛み合わせの微調整は「あとできちんとします。」ということで、接着作業が始まりました。
顔にシートをかぶせられているので、見えないのですが、仮歯を外した歯を洗浄してきれいにしていたようです。その後、ラバーダムを付けて、口の中の水分が無い状態で、セラミックを接着してもらいました。
ラバーダムをつける作業に少し時間がかかったけど、セラミックの接着自体はすぐに終わりました。先生がギューッと長めに押し付けて、その後5分くらい待ったら完了しました!
その後、噛み合わせを確認したけど、削ったりして調整しなくても問題なかったので、それで終了です。ついに神経を抜いた歯の治療が終わりました!!嬉しいです。
もし、実際に歯を使ってみて「噛み合わせが高い」等の問題が出てきた場合は、セラミックを削って微調整するそうです。
最初の歯医者さんを受診したのが8月下旬、その後、転院して治療を行い、12月中旬にようやく治療を終えることが出来ました。
まだ他の虫歯があるので、そちらはこれから治療することになりますが、この歯については終了!歯の治療は大変ですね。もう虫歯にならないように気を付けたいと思います。
虫歯予防のために使い始めたグッズのこと
もう虫歯になりたくない!と思い、今まで以上に丁寧に歯を磨くようになりました。
ただ、普通の歯ブラシだけだときれいに磨くのが難しいので、タフトブラシも使うことにしました。全体的に普通の歯ブラシで磨いた後、タフトブラシで細かい部分を磨いています。
これを使うと、歯ブラシで磨きづらい部分も、ぐっと磨きやすくなります。でも歯と歯の間はフロスを使って仕上げないと、やっぱり汚れは落ちないです。
私は
- 普通の歯ブラシで磨く
- タフトブラシで細部を磨く
- デンタルフロスをする
- クイックウォッシュでうがい
の流れでケアしています。この方法にしてから歯医者さんに診てもらったら「これならしっかり磨けてますよ~」と言ってもらえました。私が虫歯になることが多いのは、スキマの部分。表面は上手に磨けているみたいなんです。
だから、スキマをきっちり磨けるように注意しています。今は、歯磨きに15分くらいかかるようになりました。今まで、いかに適当にしか磨いてなかったかを反省しました(汗)
▼デンタルウォッシュは、こちらを使っています。
さいごに
最初に行った歯医者さんで、簡単に歯の神経を抜くことに承諾してしまい大後悔でした。
でも、今回の件がきっかけとなり「歯の神経を抜くと、今後、その歯や周りの歯にどう影響するのか?」を分かったし、神経を抜かずに治療できる方法があるということを知りました。
歯の大切さ、虫歯のこわさを知ることができました。
今まで「虫歯は歯医者さんで直してもらえるから大丈夫!」と思っていたけど、虫歯って進行すると本当に大変なんですね。治療にお金もかかるし、何より「きちんと噛んで食べることが出来ない」って本当に大変だと思います。
今となっては「虫歯は絶対になってはいけないもの」だと感じています。神経を抜かなかったら、そんなに歯のことを調べなかったと思うので、その点では良かったと思います。
今回1本の歯は神経を抜いたことで「死んだ歯」になってしまったけど、周りの歯は「絶対に1本も抜かずに済むように、歯磨きや定期検診を頑張っていこう」と思うようになりました。
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