ついに沖縄の「やちむんの里」へ行ってきました!
やちむんの里は、沖縄本島中部に位置する読谷村(よみたんそん)にあります。19の工房やギャラリーが軒を連ねる工芸の村。
旅行前に気になったのは「工房めぐりって、ハードル高そう…」ということ。
値段の安いやちむんがあれば購入したいけど価格帯も分からないし、工房は敷居が高そうなイメージ。気軽にふらっと立ち寄って大丈夫なのか心配でした。
実際に旅して分かったのは、やちむんの里は
- やちむんの種類がべらぼうに多い
- 数百円のやちむんもある(1000円あれば選択肢はかなり増える)
- 沖縄の風を感じながらの工房巡りは、最高に心地よい時間!
やちむんの里には19の工房が点在しており、じっくり見るとそれなりに時間はかかります。
でも、サクっと回るなら30分~1時間程でも十分。(我が家は子連れのため1時間ほど観光しましたが十分楽しめました!)
この記事では、実際にやちむんの里に行って分かった以下の点についてまとめています。
やちむんの里はこんな場所
19の工房がある「やちむんの里」
読谷村にある「やちむんの里」には工房が19あります。
広い敷地に工房が点在しており、観光案内所や受付があるわけではありません。
駐車場に車を停めたら、自由にお店・工房を見て回ります。
アクセス
やちむんの里は読谷村(よみたんそん)にあります。那覇空港からは車で1時間ほど。
住所:〒904-0301 沖縄県中頭郡読谷村座喜味2653-1番地
料金
やちむんの里の観光は無料です。
駐車場
やちむんの里には共同の駐車場が2か所(計60台)あります。
各工房やギャラリーにも駐車場が設けられていることもありますが、台数が少なめの場合もあります。
里内は一方通行となっているため、やちむんの里全体の雰囲気を楽しみたい場合は共同駐車場に停めると便利です。
トイレ
やちむんの里の共同駐車場の一角に、公衆トイレがあります。
やちむんの里には19の工房が点在しているのですが、公衆トイレは里の端っこの方にあります。
観光途中にトイレまで戻るのは大変なので事前に済ませておくと安心。ちなみに、トイレは普通の公衆トイレといった感じですが割とキレイでした。

トイレの壁の装飾にも、やちむんが使用されており素敵でした。
やちむんの里の回り方
所用時間について
じっくり買い物するなら半日あると嬉しい
やちむんの里には受付や案内所があるわけではありませんし、特に決まった観光ルートがあるわけではありません。駐車場に車を停めたら自由に工房やお店を回ります。
やちむんのデザインは工房によって異なるため、あちらを見て、こちらを見て…と比較しながら回るとあっという間に時間がたってしまいます。

全部見るなら、半日あると嬉しい。
たくさんのブログやサイトで「やちむんの里」の工房・お店の様子を知ることができます。
気の向くままにゆっくり観光するのも楽しいですが、旅行中は時間に限りがありますよね。効率的に回るためには事前に「絶対に行きたい工房・お店」を調べておくのがおすすめ。
雰囲気を味わうなら1時間で十分
我が家の場合は、子連れなのもあり1時間ほどでサクッと数店回りました。

1時間でも4~5店巡れました。
「子供には、あんまり楽しくない場所かな…」と心配でしたが、沖縄の暖かい気候の中で、自然を感じながら陶器を見るのは非日常感があって楽しいかったみたい。飽きずに見学していました。
1時間あると、全部は回り切れないけど、それなりに満喫できます。
やちむんの値段は安い?
必ずしも安いわけではないが種類豊富
やちむんの里では、必ずしも安く買える訳ではありません。
ただ、種類はものすごく多いです。
工房によって、やちむんのテイストが異なるため「迷う楽しみ」があります。
やちむんの価格帯
やちむんの値段はモノによって様々であり、だいぶ幅があります。

私が見つけたのは、一番安くて200円。高いものは1万円以上でした。
外に並んでいるものは比較的安く、店内奥に陳列されているものほど高いものが多かったです。
セール品・アウトレット品の扱いあり
やちむんの里では、セール品やアウトレット品も販売されています。
実際にセール品を購入たのですが、この小皿は1枚200円(定価は800円)。
ちなみに、こちらは、セール品ではありませんが定価400円のミルクピッチャー。
セール品ではないのに400円とかなりお買い得なので、購入しているお客さんが多かったです。北窯(きたがま)にて購入しました。
安いやちむんの探し方・購入の仕方
じっくり探せば、数百円のやちむんもある
空港や宿泊先のホテルでも、やちむんの価格をチェックしましたが1番安かったのは、やちむんの里です。
ただ、安いやちむん(目安として500円ほど)が種類豊富かというと、種類は少なめ。頑張って探せば見つかる…という感じ。
ホテルの売店が意外と安い場合もあり
意外だったのはホテルの売店が安かったこと。
私はホテル日航アリビラに宿泊したのですが、アリビラの売店で扱っているやちむんが意外と安かったです。
アリビラはいわゆる高級ホテル。扱っているお土産も高めかと思いきや、お手頃価格のやちむんを発見!

ホテル日航アリビラ
ホテル日航アリビラの売店で扱っていた、やちむんの価格帯は
- 箸置き:400円
- お茶碗:800円
- 平皿:1000円~
お茶碗(800円)を自分用に購入しました。

ホテル日航アリビラの売店で800円で購入
ちなみに、その後の沖縄旅行で別なホテルに何軒か宿泊しましたが、ホテルの売店で安いやちむんは見つけられず…。
偶然、アリビラは他より安いやちむんの扱いが多かったみたいです。
▽ホテル日航アリビラの宿泊記
アウトレット品は店前に陳列されていることが多い
セール品やアウトレット品もありました。安い商品は店内よりも、お店の外の目立つ部分に陳列されていることが多かったです。

こちらは200円で購入した小皿です。
やちむんは手作りなので、1つ1つ絵付けや形も微妙に異なります。
アウトレット品でも自分好みのものが見つかれば嬉しいもの。
また、我が家は子育て世代で食器を割ってしまうリスクも高いため、高いやちむんを日常的に使うのは心配…。数百円のものを探して、それらを購入しました。
やちむんの里で工房巡りをしてみた
やちむんの里には、19の工房があります。
今回見学したのは1時間ほど。4~5か所ほど回れたので、特に印象に残った工房を紹介します。
【うつわ家】カラフルなデザインが多い
やちむんの里の駐車場に車を停めて、いざ工房めぐりへ。まず向かったのは駐車場近くのお店「うつわ家」です。駐車場を出て少し進むと右手の方にあります。
口コミでは、うつわ家は、若い人に人気のカラフルなデザインの器が多いとあったので、絶対に行ってみたかったのです。
お店の外側にも、たくさんの、やちむんが並んでいました。
肩ひじはらないディスプレイが素敵~。お店の外に並んでいるものは小物が中心でした。お値段も店内よりぐっと安いものが多かったです。

うつわ家
店内の撮影は控えましたが、店内にも、鮮やかなデザインのやちむんがたくさん並んでいました。

うつわ家さんは2000円~3000円のものが多かったです。
私の場合、やちむんの里で初めて訪れたお店が、うつわ家さん。やちむんの相場が分からなかったので、安いのか高いのか判断できませんでした。そのため、この時点でお買い物はしませんでした。
その後、他の工房も回って分かったのですが、うつわ家さんで扱っているやちむんは標準的なお値段のものが多いです。単色より多彩な色使いの陶器が好きな方におすすめのお店です。
【陶芸工房ふじ】人間国宝のお店
うつわ家の次に訪れたのは「陶芸工房ふじ」。うつわ家さんから、歩いて1分ほどの場所にあります。
私たちが観光した日は、どこかのVIPが訪れていたようで黒ずくめの車数台とSPらしき方がたくさん(汗)厳重な雰囲気に緊張しつつも、店内へ向かいました。

陶芸工房ふじ
店前にはテントが張られており、たくさんのやちむんが陳列されていました。
「陶芸工房ふじ」には、沖縄の海を思わせるきれいなブルーのやちむんが多かったです。お料理をのせたら映えそうですね。この後、他のお店ではあまりブルー系のやちむんを見つけられなかったので、ブルー系が欲しいなら、陶芸工房ふじで買うのがいいかも。

陶芸工房ふじ
特徴的だったのは、ウミガメがデザインされた器。渋い色合いですが、描かれているのはハイビスカスやウミガメでかわいい。沖縄らしい一枚です。

ウミガメのデザインがかわいい
私は散々迷って「予算オーバーだなぁ」と思い、買わずじまい…。でも、今となっては「買えば良かったなぁ」と後悔しています。かわいいデザインだけど、茶系ベースの色合いで落ち着きもあって、すごく良かったです。
他のお店も何店舗か見て回りましたが、こちらのお店で見たような「渋めだけど可愛い」デザインが見つからず。気に入ったものが見つかったときは、次回はすぐに買おうと思いました。旅先で出会うものは、次にいつ会えるか分からないですしね。

鮮やかな赤がステキ
こちらの赤いデザインは華やかですね。琉球を思わせるデザイン。
結局、このお店で買ったのは小皿2枚。セールで1枚200円になっていたものを購入。柄違いで選びました。
「子供が割ったらどうしよう」と考えてしまい、他のお皿の購入には踏み切れなかったのが悔やまれます。その後、このお店で見たようなお皿は見つからなかったので買えば良かったなぁ…と後悔しています。

お気に入りの器を見つけたら思い切りも大切ですね。
【北窯】たくさんの作家の器を扱うお店
北窯は色々な作家さんの作品を扱うお店です。
北窯の店外にステキなおもてなしを発見。もうね、お店に入る前から「ここでは、ステキなやちむんに出会える気がする!」と気分が高まりました。
北窯はやちむんの里にあるお店の中でも大きめの店舗。どこに行くか迷ったら、最初にこちらに行ってみるのもおすすめ。
私は北窯でミルクピッチャー(400円)をっ購入。やちむんは手作りなので、同じ種類でも微妙に形や柄の入り方が違います。ハートみたいな柄がさりげなく入っていて、かわいい。
会計時にお店の方が教えてくださったのですが、ミルクポットは双子の兄弟の作家さんが作ったものだそうで、作家さんのリーフレットもいただけました。
【閉店】読谷村共同販売センター
▽以下の文章は旅行当時の記録です。参考までに残しておきます。
やちむんの里からは少し離れた場所に(車で5分ほど)、読谷村共同販売センターがあります。
ウキウキしながら店舗に入ろうとすると…定休日でした。

読谷村共同販売センター
たくさんの作家さんの作品が見れると思っていただけに、すごく残念でした。とりあえず記念撮影だけしておきました。
やちむんの里で、うつわ作り体験はできるのか?
私が調べた限りでは、やちむんの里では体験は行っていません。体験をしたい場合は、他の工房を探しましょう。
体験で作ったお茶碗は、後日、宅配便で送ってもらえます。
こちらは、子供が作ったお茶碗。想像以上に素敵なやちむんに仕上がりました!
やちむん作り体験は、レジャーの大手予約サイトアソビュー! が便利でした。
WEB上から簡単に予約できるし、割引プランもあるのでお得。たくさんの工房が、まとめて検索できます。
▽詳細レビュー
やちむんの取り扱いが多い食器屋さん(ネットショップ)
やちむんの里での食器探しは楽しいですが、持ち帰るのは重いし、割れないか心配ですよね…。また、我が家のように子連れだとお店回りが心配だったり。
私は食器を見るのが好きなので、よくネットでチェックしているのですが、おすすめなのは「大人の焼き物オンラインショップ」。
やちむん専門店ではなく、波佐見焼なども扱っているお店です。おしゃれな器が、わりと手ごろな値段なので、見るだけでも楽しいですよ。
やちむんの手入れ方法
やちむんを使い始める前には、目止めという作業が必要。目止めをすることで、シミなどを防いでキレイな状態で長く使えるようになります。
また、普段のお手入れでも、少し気を付けることがあるので、まとめました。
【初めて使うときにすること】目止め
まず、初めてやちむんを使うときは「目止め」という作業が必要です。
やちむんなどの陶器類は、目では見えないような小さな穴や隙間が沢山あります。その隙間を、あらかじめ埋めておくことで、シミや汚れ臭いを防ぐことができます。
目止めの方法は、お米のとぎ汁や小麦粉を混ぜたお水に、やちむんを入れて煮るだけです。
注意したいのは、器はお水からいれること。熱い状態で入れると、割れてしまうこともあるそうです。

必ず冷たい状態から火にかけます
お水から入れて、沸騰したら弱火にして、10分ほどクツクツ煮れば完了です。こちらは、沸騰してきたときの様子。

沸騰したら弱火で10分
やちむんがすっぽり入る大きな鍋として、私は深さのあるフライパンを使いました。
やちむんを重ねていれる場合は(平皿など)、お互いがぶつかり合って傷つくのを防ぐため、布巾も一緒に煮てガードすると良いです。また、鍋底にぶつかるのを防ぐために、やちむんとやちむんの間だけではなく、なべ底にも布巾を敷くといいです。

沸騰後10分たったら、火をとめて、そのまま放置します。自然に冷めるまで待ちましょう。その後は、食器用洗剤で洗ってよく乾かせば完了です。
【普段のお手入れ 】長く使うために注意したいこと3点
目止めは最初のみすれば大丈夫。でも普段の使い方次第で、やちむんを長持ちさせることができます。
普段は
- 軽く水に浸して(お水をさっとかけて)から、布巾で拭いて使う
- 使用後は長く水に浸さず、早めに洗う
- 洗った後はしっかり乾燥させる
に気を付ければ大丈夫。
特に、やちむんの底の部分などは、しっかり乾燥させるようにしましょう。この一手間でシミやカビの発生を抑えることができるので、きれいな状態で長く使えます。
私は食器棚に箸を一本置いて、その上にやちむんを置いています。それにより、底に少し隙間ができるので、しっかり乾燥させることができます。
さいごに
初めて行った「やちむんの里」は、のんびりした雰囲気がとても心地よい場所でした。
陶器が好きな方はもちろん、モノづくりの雰囲気を楽しみたい方にもおすすめの場所です。
200円と安いやちむんもゲットできたし、大満足でした!

旅の思い出に、やちむんおすすめです。
以上、やちむんの里へ行った感想でした。
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