「小3の壁」という言葉を知っていますか?
小学3年生になると急に勉強が難しくなるので、つまずく子が増えるそうです。私がこの言葉を知ったのも、子供たちが小学3年生になってすぐのことでした。
当時は手探りでのスタートでしたが、日々コツコツと家庭学習を工夫した結果、2024年に双子の子供たちが「塾なし」で公立中高一貫校にダブル合格することができました。(小6からはZ会を受講しました)
この記事では、今振り返っても「すべての学力の土台になった」と確信している『小学3年生の家庭学習で意識したこと』や『本当に役立ったおすすめ教材』についてまとめています。
※我が家の中学受検(受験)の詳しい道のりは中学受検(公立中高一貫校)にまとめています。
多くの親子がぶつかる「小学3年生の壁」を実感した3つの理由
教科数が増える(理科・社会・外国語のスタート)
小学3年生になると、それまでの学習から一気に教科が増えます。具体的には、以下の3つが始まります。
- 理科
- 社会
- 外国語(英語)
1〜2年生のころは「生活」という教科で理科・社会の土台のような勉強をしていましたが、3年生からはそれぞれ独立した教科として、より詳しく学びます。
また、子供たちが通う東京の公立小学校では、外国語(英語)の専任の外国人講師による授業もスタートしました。
1~2年生の頃は算数と国語の授業が多く、毎日2時間ずつある日も。「今日も算数と国語ばっかりだ〜」と嫌がることも多かった我が家の双子にとって、新しい教科が増えたことは、学校生活の良いスパイス(メリハリ)になったようです。
我が家が比較的スムーズに理科・社会のスタートを切れたのは、それまでの日常生活の中で、自然と以下のようなことを取り入れていたからだと感じています。
- 公園で一緒に自然の観察をする
- 図書館で図鑑を借りて一緒に調べてみる
- 家でできる簡単な実験を遊び感覚でやってみる
3年生からの理科や社会は、暗記しようとすると一気に「勉強感」が出て苦手意識を持つ子も増えるそうです。
だからこそ、机の上の勉強だけでなく、「普段の生活の中で『もっと知りたい!』と思える好奇心を育てておくこと」が、小3の壁をラクに乗り越える大きなポイントになりますよ。
漢字の画数・熟語が増え、つまずきやすくなる
3年生で習う漢字は、画数がぐっと増えて一気に難しくなります。
1〜2年生の基礎的な漢字とはガラリと変わり、「こんなに複雑な漢字をもう習うの!?」と私も驚きました。
子供たちの小学校では漢字の宿題が毎日のようにあり、小テストの頻度も高め。漢字に少し苦手意識があった子供たちは、他の宿題より嫌がることが多く、毎日のように「手が疲れるー!」と騒いでいました。
宿題を前にイライラする子供を見て、私も毎日のように「イライラ&ハラハラ……」。
そんな我が家の救世主となってくれたのが、小学1年生のときに用意した『漢字なりたちブック』でした。
『漢字なりたちブック』のここが良かった!
- 漢字の成り立ち(ストーリー)がわかるので、丸暗記にならず興味が湧く
- 学年別になっているので、今習っている漢字がすぐに見つかる
- 新しい漢字を使った「熟語」も載っているため、宿題の言葉集めがスムーズに進む
これを片手に宿題を進めると勉強のハードルが下がるようで、親がつきっきりにならなくても、次第に一人でこなせるようになりました。宿題バトルのイライラから解放されたのは、親の私にとっても本当にありがたかったです。
国語辞典との使い分け(母の本音)

学校からは「国語辞典を引くように」と言われますし、我が家でも使いやすそうなものを用意していました
【関連】小学生の初めての国語辞典はどれがおすすめ?選び方と理由を解説
もちろん辞書を引いた方が語彙は増えます。でも、「日々の宿題をこなすだけで精一杯な子供」にとって、辞書を細かく調べるのは時間的にも精神的にも余裕がないのが現実でした。
だからこそ、まずは1ページに漢字1文字の要点がギュッとまとまっている『漢字なりたちブック』からスタートするのが、個人的にはとてもおすすめです。子供に無理をさせず、スムーズに漢字学習を進める大きな手助けになってくれました。

▽漢字なりたちブックの詳細レビュー
算数で「計算力」だけでなく「考え方」が重視される
算数も3年生になると内容がぐっと難しくなります。子供たちの学校では、授業用になんと3冊のノートを使い分けるよう言われました。
- 「考え方」をまとめるノート
- 問題を解くノート
- 宿題を解くノート
1〜2年生の授業は「黒板を写して、先生に教えてもらう」という受け身の進め方が中心でした。しかし、3年生の「考え方ノート」では、以下のようなことを自分でまとめるスタイルに変わります。
- 「なんでこの答えになるんだろう?」
- 「他の解き方はできないかな?」
- 「お友達はどんな考え方をしているかな?」
- 「解いてみて気づいたこと」
単に「計算が速くて正確」なだけではダメで、「自分の頭でしっかり考えて、プロセスを説明する力」が本格的に求められるようになります。
さらに、子供たちが通う公立小学校では、新しい単元に入る前に毎回「プレテスト」があり、その結果で習得度別のクラス分けが行われていました。
全員が基礎をしっかり身につけ、さらに得意な子は応用・発展まで伸ばせるような仕組みになっていますが、子供心には「上のクラスに行きたい!」というちょっとした緊張感もあったようです。
「つまずき」を防ぐために、我が家が事前に準備したこと
こうした「考え方重視」の授業についていくためには、2年生までの基礎を固めるのはもちろん、「ちょっと難しい問題に対して、じっくり頭を使って解く」という経験をしておくことが本当に大切だと痛感しました。
我が家では、3年生になる前の総復習として「教科書+αの少し難しい問題集」を1冊仕上げたのですが、これが大正解!学校の「考え方重視」の授業や、クラス分けプレテストにも焦らず臨むことができました。
※我が家が実際に使って「本当に良かった!」と感じた具体的な算数ドリルは、記事の後半で詳しくご紹介しますね。
塾なしで公立中高一貫校に合格した我が家の「小3家庭学習」2つのルール
ルール1:毎日の習慣化が命!コツコツ基礎を積み上げる
3年生になり授業は難しくなりますが、大切なのは徹底して「基礎を固めること」です。応用問題も発展問題も、基礎の土台がなければ絶対に解けません。
我が家は塾や公文には通っていなかったので、学校の宿題を中心に「1つ1つ丁寧に、しっかりやる」を意識していました。
具体的には、日々の生活で以下のことを心がけていました。
- 間違えた問題は、理由や正しい答えが分かるまで解き直す
- 漢字は書き順まで意識して丁寧に書く
- 分からない単語はすぐに辞書で調べる
- 興味を持ったことは、本や図鑑ですぐに調べる
意外に思われるかもしれませんが、3年生までは平日は宿題以外の勉強は一切していませんでした。(算数・国語は自宅学習のみ、英語は週1回のオンライン英会話のみ)
周りには公文などに通い、長時間勉強しているお子さんも多かったです。でも、ママ友から「公文の宿題をさせるのが大変」「決まった時間に送迎するのが一苦労」という話を聞くたび、移動時間やスケジュール調整の負担を考えると、我が家は「家で宿題を丁寧にやる方が効率がいい」と割り切ることにしたのです。
「自宅学習だけで本当に大丈夫かな……」と不安になることもありましたが、ふたを開けてみれば3年生の学校のテストはほとんど100点! 宿題を味方にすれば、自宅学習だけでも十分すぎるほど対応できると実感しました。
また、子供が興味を持ったテーマ(本好きの双子です)に合わせて、私が図書館からどんどん本を借りてきて「気軽に学べる環境」を作ったことも、机に向かうストレスを減らすのに役立ったと感じています。
※なお、4年生以降に中学受検を意識し始めてからの「通信教育の活用法」については、記事の後半で詳しくご紹介します。
ルール2:テストの答案は宝物!毎回一緒に復習して苦手を残さない
小学校のテストはかなりの頻度でありますよね。「え、また持ち帰ってきたの?」と思うほどです。枚数が多いとチェックも面倒になりますが、我が家では必ず子供と一緒に確認することを徹底していました。
チェックのポイントはシンプルに2つだけです。
- どうして間違えたのか?(うっかりミスか、理解不足か)
- 正しい解き方は分かったのか?
学校の授業では、時間の関係で「みんなが間違えた問題」しか解説されず、残りは解説プリントを配られて「自分で復習してね」という進め方でした。
でも、小学3年生の子が一人で解説を読んで復習するなんて、絶対に無理ですよね(笑)。実際、子供に聞いてみても、分からないまま放置されていることが多々ありました。でも、これは年齢的に仕方のないことです。親が一緒に見て、確認の仕方を教えてあげる時期なのだと思います。
我が家の具体的な復習ルーティンは以下の通りです。
- 間違えた問題をその日のうちに一緒に復習する
- 1週間ほどあけて、もう一度同じ問題を解き直す
- できるようになるまで、これを繰り返す
日程をキッチリ決めると親の負担になるので、我が家では専用のクリアファイルを1つ用意し、そこにテストをガサッと保管するだけにしていました。
解き直してできるようになったテストは、その場でゴミ箱へポイ!ファイルが軽くなっていくのが達成感になります。
新しい問題集をわざわざ買わなくても、学校のテストこそが最も手軽で、子供の弱点が詰まった「世界に一つの最高の問題集」です。手元にある宝物をコツコツ使い切ることが、結局は一番の近道でした。
【夏休み・1学期の復習にも】小3の家庭学習を支えた我が家のおすすめ教材
ここからは、我が家の子供たちが「小3の壁」を乗り越え、その後の学力の土台を作るのに役立った教材をご紹介します。
① 漢字と語彙力の土台を作った2冊の相棒
漢字のパートでご紹介した、毎日の宿題バトルの救世主となった本と、我が家が選んだ国語辞典です。
- 漢字なりたちブック 3年生(白川静文字学に学ぶ)
「手が疲れる!」とイライラしていた子供が、漢字のストーリーを知ることで面白がり、一人で宿題を進められるようになりました。学年別に1冊ずつ用意できるのも、調べやすくて本当に便利です。 - 例解学習国語辞典
子供が引きやすいように工夫された定番の辞書です。日々の宿題で手一杯な時期は無理に引かせず、「余裕がある時だけ」と割り切って使うのが、親子で挫折しないコツでした。
② 算数の「考える力」を鍛え抜く!Z会のグレードアップ問題集
算数の「考え方重視」の授業や、クラス分けプレテストを乗り越えるために用意したのが、市販されている『Z会のグレードアップ問題集』です。
Z会の問題は、学校のテストに比べると1段階も2段階もレベルが高いです。
これだけ聞くと「うちの子には難しすぎるかも……」と不安になるかもしれませんが、心配いりません。このドリルの素晴らしいところは、ただ難しい問題が並んでいるのではない点です。
- 「基礎の復習」からスタートする
- 少しずつ「応用」へステップアップする
- 最後にじっくり考える「発展問題」に挑戦する
という非常に丁寧な構成になっているため、子供が置いてけぼりにならず、スモールステップで「考える楽しさ」を学べます。
まずは無理のない「計算・図形」からスタートし、慣れてきたらじっくり考える「文章題」に進むのが、我が家のおすすめルートです。
「3年生になって授業が難しくなってきたかも…」と感じている場合は、まずは2年生の復習から始めるのが、おすすめ。学年通りに3年生のものを選ぶと、少し難易度が高いので、挫折しかねません(汗)

③ 通信教育「がんばる舎」と、市販「Z会ドリル」を経験して感じたこと
我が家では、4年生の途中から問題量を増やすために、月額1000円程度とリーズナブルな『がんばる舎』のプリント学習も体験しました。
実際にいろいろな教材を経験してみて感じた、我が家のリアルな本音がこちらです。
- がんばる舎(通信教育)
毎月プリントが届くため「学習の習慣化」には役立ちましたが、内容はかなり基礎的。今振り返ると、がんばる舎でカバーできるような基礎は、わざわざ教材を買わなくても「学校のテストを使った復習法(クリアファイル作戦)」で十分に代用できたなと感じています。 - Z会のグレードアップ問題集(市販)
「学校のテストより1段階も2段階も難しいけれど、基礎→応用→発展へと進むステップが秀逸で、じっくり考える力が身につく」と惚れ込んだドリルです。
実は、この「小3のときにグレードアップ問題集でZ会の問題の質の高さを知ったこと」は、その後の中学受検においても役立ちました。
4年生、5年生と進み、いよいよ6年生で本格的に中学受検(公立中高一貫校対策)を考えたとき、塾なしで挑むパートナーとして通信教育の『Z会』を選ぶことができたのです。
④ 気になる方は、まずは「無料のお試し教材」をチェックしてみるのもおすすめ
3年生の段階であれば、我が家のようにまずは市販の『グレードアップ問題集』を本屋さんで買って試してみるだけで十分対応できると思います。1冊1,000円程度と手軽な値段なのも、ハードルが低いのでおすすめ。
ただ、「市販ドリルだけでなく通信教育の仕組みも気になるな」という方や、「将来的に中学受検を考えているので、今のうちから難易度を確かめておきたい」という場合は、通信教育の「Z会」が用意している無料サンプルを取り寄せてみるのも一つの方法です。
実は我が家も、6年生でいざ通信教育を始める前には、「市販ドリルと通信教育ではテイストが違うかもしれない」と思い、念のため資料請求をして、お試し教材をもらいました。Z会の通信教育(公立中高一貫校コース)の評判は良いのですが、やはり実際に確かめて自分の子供に合いそうかは確認しておきたかったからです。
Z会の資料請求でもらえるお試し教材は、無料のわりにはかなり豪華な内容です。学年別の復習冊子などがもらえたりするので、夏休みなどの復習に使うのも便利ですよ。
▽お試し教材はこちら
まとめ:「小3の壁」は、日々の小さな積み重ねで応援できる
小学3年生になると、勉強の内容もガラリと変わり、親としても「このままで大丈夫かな……」と焦りを感じる瞬間が増えるかもしれません。
でも、我が家が「小3の壁」を乗り越えるために本当に大切だったと感じるのは、特別なことや先取り学習ではなく、「日々の宿題を丁寧にやる」「間違えたテストを一緒に見直す」という、ごく当たり前のシンプルなことでした。
周りが塾や公文に通い始めると「うちも何かさせなきゃ」と焦ってしまいがちですが、まずは家でできる小さな工夫や、お子さんの「これ知りたい!」に寄り添うだけで、基礎の土台はしっかりと育っていきます。
1学期の復習や、これから迎える夏休みの家庭学習のヒントとして、この記事が少しでも参考になれば嬉しいです。日々の宿題バトルなど大変な時期ですが、焦らずお子さんのペースに合わせて、毎日の頑張りを応援してあげてくださいね。





