小学生になってからは少し文字量が多い本を楽しむようになりました。それまでは絵本中心でしたが、児童書を読むことが増えてきました。
でも、文字と挿絵のバランスがよくないと途中であきらめてしまいます…。低学年の子供の本選びは難しいですね…。
今回は、小学校低学年の子供が繰り返し読んでいる本を紹介します。
本は、
- 子供が自分で選んで気に入った本
- 親(私)が選んで、子供が気に入ってくれた本
に分けてまとめました。
【小学生(低学年)男子におすすめの本】子供本人が選んだ本
まずは、子供本人が選んで気に入った本の紹介です。
「ぎょうれつのできるシリーズ」:動物が主役の少し長めの絵本
少し長めの絵本「ぎょうれつのできる」シリーズ。ふくざわゆみこさんの絵本です。
このシリーズの特徴は、
- 絵の描写が丁寧&可愛らしい
- 動物が主人公
- ほっこりとした優しいストーリー
- 文章は少し長めで低学年におすすめ
まず、絵がかわいいです。しかも、とても丁寧に描かれているんです。
主人公は動物さんたちなので、小学校低学年の子供にぴったり。ひらがなを習って、少し長めの文章も読めるようになった子供が読むのに、ちょうど良い絵本。
「ぎょうれつのできる」シリーズは何冊もあって、どの本も面白いのでシリーズで楽しめます。
我が家の子供が一番気に入っているのは、ぎょうれつのできるすうぷやさん。
くいしんぼうの動物たちが、おいしそうな匂いに誘われて進んでいくと…そこは魔女の家!魔女の家といっても優しい魔女が住んでいて、おいしい&ほっこりするお話が進んでいきますよ♪
「ほねほねザウルスシリーズ」:子供が飽きない工夫がたくさん
続いて、ほねほねザウルスのシリーズ。
ほねほねザウルスは、幼稚園年長さんから読み始めたのですが小学生になった今も大好き。
ほねほねザウルスシリーズは、
- 友達と一緒に冒険するストーリー
- 迷路や謎解きがあって、飽きない工夫がされている
- 絵が多くて読みやすい(マンガっぽい)
ほねほねザウルスが友達と一緒に冒険して謎を解いていく…というストーリーなので、男の子にぴったりの内容。
冒険の旅を進んでいく中で、いくつかの困難が待ち構えています。それらが迷路や謎解きとして出てくるので、「ただ読むだけ」ではなく「自分で考えて読み進めていく」感じ。飽きずに読めるし、よりお話に引き付けられると感じました。
文字と絵のバランスも低学年にちょうど良いので、初めて読む児童書としておすすめです。
ゾロリシリーズより巻数が少ないので、児童書入門としても読みやすいシリーズです。
「かいけつゾロリシリーズ」:男の子に人気の長編シリーズもの
ここ最近、子供たちが特に大好きなのが「かいけつゾロリシリーズ」。
お友達の間でも人気があるようで、特に男の子に人気があるみたい。
挿絵と文章のバランスが、低学年男子にぴったり!
- 74巻まであり、シリーズで楽しめる
- ゾロリが旅で様々な問題を乗り越える姿が面白い
- 男女ともに楽しめるが、特に男の子に人気のシリーズ
全74巻の長編シリーズ。ただ、連続して読まなくても楽しめるので大丈夫。
我が家の子供たちの場合、好きなシリーズが見つかると本を読む機会がぐっと増えました。それにより、読むスピードも各段に早くなったし、読書量が増えました。
ゾロリは特に男の子に人気が高いようですし、まずは図書館で1冊借りて読んでみるのもおすすめです。
「がまくんとかえるくん」:教科書に採用されている名作
「がまくんとかえるくん」シリーズは、教科書で読んだのがきっかけで大好きになった一冊。
我が家の子供たちは、冒険ものや、とんち系のお話が好きです。だから、「がまくんと、かえるくん」に夢中になったのとき、私は内心「なんで?」と不思議でした。
実際に私も読んでみて理由が分かりました。がまくんとかえるくんの二人のやりとりは味があって心が温かくなるんです。
読み終えた後「こんな二人、いいなぁ」と心地よい時間が流れます。
「がまくんと、かえるくん」シリーズは読み聞かせ用の絵本としても評価が高い本なので、親子で楽しむのもいいですよ。
- 主人公たちの何気ないやりとりに心が温まる
- 教科書にも採用されている名作
- 読み聞かせの定番本
「コんガらガっち」:ピタゴラスイッチのスタッフが制作した本
コんガらガっちは、ピタゴラスイッチのスタッフさんが作った本です。
この本が普通の絵本と一味違うのは、コんガらガっち(主人公)の進む道が分かれていて、どちらを選ぶかによってお話が変わっていくという点。
子供たち「どっちに進む~?」とワイワイ話しながら自分でストーリーを作って楽しんでいます。
自分でお話を作る楽しさが味わえる本です。
ちなみに子供たちが通う小学校では、毎週、図書の時間があります。その時に児童は自分の好きな本を探して借りるそうなのですが、人気でなかなか借りられないのがコんガらガっちだそう。
友達・兄弟とお話を作り上げながら楽しむ絵本なので、子供たちは意外な道を選んでは、お互いに突っ込みを入れたりして、めちゃ楽しそう!
コんガらガっちは、シリーズがたくさん出ています。
本が苦手な子が、本に触れる機会としてもおすすめ。
- ピタゴラスイッチのスタッフが制作した絵本
- 主人公の進む道を自分で決めて、お話を作れる
- 友達や家族とワイワイ盛り上がりながら楽しめる
- 読書が苦手なお子さんでも読みやすい
【参考記事】ピタゴラスイッチ好きな子に、おすすめの知育玩具
【小学生低学年(男子)におすすめの本】親が選んだ本
私(親)が選んだ本で、子供が気に入った本を紹介します。私は本を選ぶ際に
- 定番の本
- 親目線で子供に読んでほしい本
という視点で選びました。
「一休さん」:楽しいとんち話の本
子供が、昔話の本を読んで一休さんを好きになったので選びました。
昔話の本では、一休さんのお話は一部のみのことが多く、一休さんのお話だけがまとめられた本が読みたくて探しました。
意外と、一休さんだけのお話がまとめられた本は少ないです。
一休さんのお話で有名なのは
- はしをわたすべからず
- びょうぶのとら
など。
大体、このこの2話が10分読書の本や、昔話が寄せ集められた本に載っていることが多いです。でも、いつもこの2話ばかりなんですよ…。
もっと他の一休さんのお話も読みたいなぁと思い上記の本をセレクト。全部で9編のお話が入っています(全111ページ)。
文字サイズや分量も小学校低学年の子にちょうど良いです。
- 一休さんの「とんち話」がまとめられた本
- 他の絵本ではあまり見かけない一休さんのお話が読める
「失敗図鑑」:あきらめがちな子供に知ってほしくて選んだ本
子供に「失敗してもいいから、もっと挑戦してごらん!」ということを伝えたくて選んだのが、失敗図鑑 すごい人ほどダメだった!です。
我が家の子供たちは周りのお友達と自分を比べて、出来ない事を必要以上に気にしてしまいます。そして挑戦する前から「だって、できないもん」と怖気づいてしまうのです。
ちなみに、子供は運動が特に苦手で水泳の授業日は、嫌がって登校を渋ったこともあるほど。
勉強はテストの点がクラスメイトに公表されることはありません。でも、運動は「できるか、できないか」が見てすぐに分かっちゃうんですよね。
足が遅い、縄跳びが跳べない、泳げない…体育の授業で周りの子と比較して、劣等感を感じてしまう場面が多いみたい。
私が「今、できなくても、やってみようと頑張ることが大切なんだよ」と伝えても、子供は「出来ないから、やりたくない」という気持ちが強くて困っていました。
ずっと、どうしたらいいかなぁと思っていました。
そんな時に見つけたのが失敗図鑑。
読んでほしいけど、無理に進めるのもどうかな…と思ったので、そっと本棚において置いておくと子供たちは夢中になって読んでくれました。絵が多いし、意外な失敗談がたくさん載っていて面白いからかも。
読んだあと「ねぇ、ママ!失敗してもいいんだよ~。だって、失敗すると、それは失敗だった、ということを知れたんだから」と話してくれました。
「そうなのよ、そうなのよ、それを気づいてほしかったの!」と嬉しいと同時にホッとしました。
後で私もじっくり読んでみたら、本の中に子供たちが話してくれたようなフレーズが載っていて。
私が何回話しても子供たちの心には届かなかったけど、失敗図鑑を通して伝わったみたい。失敗図鑑は子供向けの本ですが私も読んで元気がでましたよ。
- すぐに「あきらめがち」なお子さん向け
- 「失敗してもいいんだよ」というメッセージを伝えられる
「学校では教えてくれない大切なこと8 時間の使い方」:子供をせかす毎日を変えたくて選んだ本
毎日、「早くご飯たべなさい」「早く着替えなさい」と朝から晩まで子供をせかす毎日です。学校から帰ってくると「早く宿題しなさい」「早く寝なさい」と子供が寝るまで、まくしたてています…。
「時間を効率的に使ってほしいな~」「自分で時間を意識してほしいな~」と思い教えますが、なかなか伝わらないです。
そんな時に目にとまったのが、学校では教えてくれない大切なこと 8 時間の使い方。
本を読んで時間の使い方を考えるきっかけになりました。でも、きちんと実行できるかというと話は別。でも、まずは意識してもらえるようになって良かったです。
- 子供が「時間の使い方」を意識するようになる
- マンガ仕立てなので低学年でも読みやすい
- 子供をせかす日々を変えたい!
「泣けるいきもの図鑑」:動物の意外な姿を知れる本
子供たちは動物が大好き。動物の本でお気に入りは、泣けるいきもの図鑑です。
一般的な動物の本は図鑑ものが多く、動物の一般的な部分を紹介しているものが多いです。
それに対して、泣けるいきもの図鑑は切り口が特徴的。
人付き合いにおいても「相手のちょっと意外な部分」を知ると、相手に親近感が増したりしますよね。
ただ図鑑を読んでいるより圧倒的に面白いですよ♪
- 動物の意外な一面を知ることで、ぐっと興味が増す
- 動物園に行く前(行った後)に読むのもおすすめ
「もののしくみ大図鑑」:「なぜ?」を繰り返す子供におすすめの本
小学生になると、以前よりも「モノの仕組み」について知りたがるようになりました。
具体的には
- エレベーターはどうやって動くの?
- 電子レンジではなぜ温められるの?
- クレジットカードは、お金の代わりになるの?
など。日々、様々な疑問が湧いてくるようです。
そんな子供たちに選んだのがもののしくみ大図鑑です。
この本は、
- 家の中
- まち
- 遊びと自然
- 乗りもの
という分類でモノの仕組みが解説されています。
絵が多いから子供でも感覚的に分かりやすいのも特長。
説明の仕方も、難しすぎず、でも簡単すぎずでバランス良し。低学年の疑問を解説する本としてぴったり。長く親しめるので、プレゼントとしてもおすすめ。
「10分で読める とんち・わらい話」親子読書におすすめの本
学校の「親子読書」という宿題のために用意したのが「10分で読める とんち・わらい話」。
子供たちの通う小学校の場合、親子読書の本はマンガ以外なら何でもOK。
ただ、子供たちの宿題は親子読書以外にも国語や算数もあるし、親子読書用に長い本を選んでしまうと負担が大きいかな…と思ったので気軽に読める本を選びました。
「サクッと読めて、起承転結があって、おもしろそうなもの」という視点で選びました。
この本に収録されているのは全11作品。
一休さんや吉四六(きっちょむ)さんなどの「とんち名人」の話が集められています。ちなみに日本のお話だけではなくて、世界のお話も入っています。
かわいい挿絵と文章のバランスも良し。
調べてみると「10分で読める」お話がつまった本は、たくさんあるようですね。例えば小学校1年生向けの子に人気の本には、10分で読めるお話一年生があります。
子供の学年に合わせて絵本を選ぶのは割と大変なので、学年別におすすめのお話がまとめられた本を用意すると子供も読みやすいと思います。
「ドラえもん人物日本の歴史シリーズ」:初めての歴史マンガにぴったり
初めて読む歴史本なら、ドラえもんシリーズがおすすめ。「ドラえもん人物日本の歴史」はマンガなんですが、所々にドラえもんの解説ページがあります。
歴史マンガは角川のまんが学習などもありますが、うちの子供たちは
- ドラえもんが好き
- ドラえもん人物日本の歴史シリーズの口コミが良かった
ということで、ドラえもん人物日本の歴史を用意しました。
図書館で他の歴史マンガも何冊か読み比べてみて、ドラえもん人物日本の歴史は以下の点が良いと思いました。
- 話の展開の仕方が丁寧で分かりやすい
- 補足説明がしっかりしている
- 初めて歴史に触れる子供でも理解しやすい描写
- 戦のシーンなどで、過激すぎる描写がない(子供が怖がらないレベル)
歴史のマンガは、作者によっては「え、ここの展開早すぎじゃない?」と思うようなことがあったり「戦のシーン、残酷すぎる描写があって見ているのが辛い…」ということもあります。
でも、ドラえもんシリーズの場合は、初めて歴史について触れる子供でも理解しやすい言葉で描かれているし、分かりづらい部分には補足でドラえもんとのび太の会話形式の説明があるので分かりやすいです。
歴史の学び直しをしたい大人にもぴったりの本だと感じました。
ドラえもんの人物日本の歴史は、シリーズになっているので、少しずつ買い集めています。今はまだ小学生ですが、中学生・高校生になってからも長く親しめそうです。
以上、小学校低学年の子におすすめの本でした。
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▽子供の成長に合わせて、おすすめの本を紹介しています。
▽小学生になっても遊べる知育玩具
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