次男(小学4年生)が読書感想文の学年代表に選ばれました。
次男は作文など文章を書くのが苦手です。それゆえ、次男が学年代表に選ばれたと知り、かなり驚きました。
次男が通う学校では夏休みに読書感想文の題材となる本を選んだら、プリントに要点をまとめる宿題が出ました。
そして、夏休み後の授業で、実際に読書感想文を書きました。宿題にすると親が手伝ってしまう家庭があるからだそうです。
私が次男の読書感想文を読んだのは、先生から電話で「選ばれましたよー」という連絡を頂いてから。
「一体どんな感想文を書いたんだろう?」と思いましたが、実際に「選ばれるレベルの読書感想文」を読んで「なるほど、こういう書き方だと選ばれるのね!」と納得できました。
夏休みには、子供と一緒に本を選んだり、読書感想文の書き方のコツが載っている本を読んだりしましたが、私が本を通して得た知識は上辺だけだったな…と反省しました。
この記事では、次男の書いた読書感想文のどんな点が良かったのか、私なりに分析したことをまとめました。
「子供の読書感想文、どうしよう?」と悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。
読書感想文で学年代表に選ばれた子供の文章から、まとめ方のコツを考えてみた
【基礎】読書感想文、何を書けば良い?
まず、「読書感想文のに何を書けばいいのか?」についてです。
子供たちが学校から持ち帰ったプリント(まとめ方の要点が書いてある)や、読書感想文の書き方の本などを参考にした結果、以下の内容をまとめると良い感じに書けると思いました。
- 本の題名
- その本を選んだ理由
- 驚いたこと、感心したこと、ふしぎに思ったことなど(本を読んで感じたこと、考えたこと)
- 本に興味を持ってもらうための呼びかけ
やりがちな間違い
注意点は、読書感想文には「あらすじ」をまとめるわけではないこと。
これ、意外とみんなやっているミスだと思います…。
私も子供の頃に同じミスをしていて、読書感想文は毎回のように「あらすじ」をまとめていました。だって、誰も書き方教えてくれないんだもん…。
▽昨年書いた記事ですが、詳しくはこちらにまとめています。
【具体例で解説】次男の読書感想文が選ばれた理由を考えてみた
読書感想文に選んだ本
次男が選んだ本は「王子とこじき」です。
ただ、同じ本でなくても、文章の書き進め方が参考になるかと思います。
こちらは「10歳までに読みたい世界名作シリーズ」のもの。定番の名作が揃っているし、小学生が読書感想文を書くのに丁度良いので、本選びで迷ったらおすすめします。
▽他には「赤毛のアン」など、多数あります。
【追記】その後、読書感想文を書きやすい本を見つけました!本の最後には「読書感想文の書き方のコツ」まで載っている本です。
▽詳細は5年生向けの本リストで解説しています
①1つのエピソードを取り上げる→人権について取り上げてみた
次男は「王子とこじき」の一場面だけを切り取って、そこから自分の考えを発展させていきました。
次男が選んだエピソードは、主人公の育った環境についてです。
主人公の家は貧しく、主人公は父親から殴られたりするなど、ひどい仕打ちをうけていました。これは、お話の中では背景を説明するような内容であり、お話のメインではありません。
でも、次男は「子供が親に殴られている」という場面から、「人権」について考える読書感想文を書きあげました。
私にとっては、その切り口が意外でした…。
だって「主人公が父親に乱暴をされている」のはお話の背景的な部分で、全体のストーリーはもっとダイナミックに進んでいくんです。
タイトルからも分かるように「王子とこじき」なので二人の置かれている状況は正反対なわけです。そんな二人が出会ってお話が進んでいくので、もっと別な切り口の方が書きやすいんじゃないかと感じてました。
私は次男が賞をもらうまで、読書感想文は全体のストーリーに沿った内容から書き上げるものだと思っていましたが、そうじゃなくても良いんですね。
②エピソードについて自分の身近な事例から考える→自分と主人公との違いに触れた
次男は、主人公が父親に殴られているという内容から「自分はどうだろう?」と自分と主人公との育った環境の違いに目を向けました。
そこで、自分の考えを展開していきました。
自分の生活から考えたことを背伸びしたりせずに、小学生らしい視点でまとめていました。
次男の読書感想文を読んで「何も小難しいことを書かなくてもいいんだな…、自分の視点で、いろいろ考えてみることが大切なんだな」と気付きました。
③自分以外の世界に目を向けて考えてみる→校長先生の話を引用して考察した
文章の最後では、校長先生が朝会でお話していた人権について触れていました。校長先生のお話は、もっと世界に目を向けたお話でSDGsについてだったそうです。
それについて触れることで、自分の身近な部分から考えた人権について「世界で起きている人権問題」について思いを巡らせる感じでまとめていました。
自分の周りから一歩先の世界へ目を向ける内容で書いていたのは、なかなか良いと感じました。しかも、最近話題のSDGsですしね。
まとめ
書き方のポイントをまとめると、
- 読書感想文は「あらすじ」をまとめるわけではない
- 自分なりに、気になった部分を取り上げる(=1つテーマを決める)
- それに対して、自分の視点で世界を見つめ直してみる
- 視点を広げて、さらに考えを深める
という感じです。
あくまで一例ですが、次男の場合はこれで賞状を頂けました。
大切なのは「自分の視点で、自分の頭で考えたことを書くこと」です。
「自分の頭で考えたことを、文章で表現する」というのは、子供に限らず大人にとっても難しいもの。日々、色々な情報に触れることはありますが、自分の頭で考える練習を積み重ねるのが大切だと感じました。
「なぜそう考えるの?」という問いを、普段の生活の中でも繰り返していきたいです。
以上、賞をとった読書感想文から考察してみた書き方のコツでした。
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